番組表

お知らせ

里見浩太朗の出演が決定!主演・水谷豊との初共演も実現!

 
『無用庵隠居修行』全作品も8月からアンコール放送開始!
■「無用庵隠居修行8月24日(月)よる7:00~8:54
■「無用庵隠居修行28月25日(火)よる7:00~9:00
■「無用庵隠居修行38月31日(月)よる7:00~8:54【4K】
■「無用庵隠居修行49月1日(火)よる7:00~9:00【4K】
■「無用庵隠居修行59月7日(月)よる7:00~8:54【4K】
■「無用庵隠居修行69月8日(火)よる7:00~9:00【4K】
■「無用庵隠居修行79月14日(月)よる7:00~8:54【4K】
■「無用庵隠居修行89月18日(金)よる7:00~8:54【4K】
■「無用庵隠居修行99月21日(月・祝)よる7:00~8:54【4K】
■「無用庵隠居修行109月22日(火・祝)よる7:00~8:54【4K】新作

番組概要

 

4K時代劇スペシャル 無用庵隠居修行10
2026年9月22日(火・祝)よる7:00~8:54
水谷豊×岸部一徳×檀れい
痛快エンタメ時代劇『無用庵隠居修行』
2017年の放送開始から10年目
2026年9月 第10弾放送決定!
職と妻をなくした旧友と再会した半兵衛
その荒んだ生活のウラには悪徳商人が!?
半兵衛は珍妙な祈祷師に、奈津も踊り子に!?
おなじみとなった変装も駆使し
水谷“半兵衛”が10年目も巨悪を討つ!
さらに、里見浩太朗の出演が決定!
主演・水谷豊との初共演も実現!

水谷豊×吉川一義監督が送る笑いと感動、サスペンスフルな痛快エンタメ時代劇!
“隠居殿” 水谷豊דお節介用人”岸部一徳ד隠居殿の妻”檀れい
武士の日常を描きつつ、江戸や武家社会に潜む人間模様を“事件”を絡めて描く!

■半兵衛の恩師役で登場!味わい深いセリフと演技で『無用庵』に新たな魅力を!
 直木賞受賞作家・海老沢泰久原作の短編時代小説「無用庵隠居修行」を、水谷豊✕吉川一義監督のコンビでドラマ化! 水谷豊✕岸部一徳✕檀れいの共演で2017年に初放送、今作で10年目の第10弾に到達するBS朝日の痛快エンタメ時代劇『無用庵隠居修行』。これまでの9作でも実力派俳優をゲストに迎えストーリーを彩ってきましたが、10作目の今回は、長く日本の時代劇を支えてきた名優・里見浩太朗がゲスト出演します。
 役どころは、水谷豊扮する主人公・半兵衛が、かつて陽明学を学んでいた陽明館の塾頭・伊藤一斎。同じく陽明館で学んでいた田島と偶然再会することから、あのころは…という回想シーンで里見扮する伊藤が登場します。そのシーンの端々には、弱き庶民の味方である半兵衛の生き様を支える矜持が見え隠れ…。セリフの一つ一つが現代を生きる私たちの心に強く突き刺さり、里見ならではの重厚な演技で味わい深いシーンが展開されています。
 そして、意外にも今回が初めてとなる水谷との共演にも注目です。
 

 
 
■10年目でますます円熟味を増す半兵衛✕勝谷✕奈津! あの蔦屋重三郎も登場!
 10年目を迎え、ますます円熟味を増したコミカルで軽快な3人の絡みで江戸庶民や下級武士の生き生きした日常を描きつつ、水谷演じる主人公の半兵衛が江戸に巣食う巨悪を討つ痛快かつサスペンスフルなストーリー。
 今回描かれる事件の中には、今でいう「地面師」、物価の高騰など、現代を生きる私たちにとっても身近に感じるようなエピソードも登場。昨年のNHK大河ドラマでも描かれ、にわかに脚光を浴びた蔦屋重三郎もストーリーに絡むなど、随所にみどころが散りばめられています。
 隠居殿として妻の奈津(檀れい)や用人・勝谷(岸部一徳)と平穏に暮らす半兵衛が、どのようなきっかけで事件を知り、持ち前の正義感を発揮して解決へと突き進むのか? おなじみとなった変装や密偵を駆使しての謎解きは痛快そのもの。今では落ちぶれてしまった旧友を立ち直らせようとする半兵衛との心温まる交流も人間ドラマとしての深みを加えています。
 

 
 

■杉本哲太らおなじみのメンバーは健在!蔦屋演じる片桐仁とのコミカルなシーンも!
 水谷豊、岸部一徳、檀れいのほか、半兵衛の悪行退治に力を貸す元御庭番衆・藤兵衛に田山涼成、半兵衛行きつけの料亭女将のお咲に中山忍、半兵衛の息子で目付・日向新太郎に田中偉登、奈津の母・郁に市毛良枝、父・清四郎に橋爪淳、半兵衛の理解者でもある火付盗賊改・長谷川平蔵に榎木孝明、半兵衛を高く評価している老中・松平定信に杉本哲太など、豪華レギュラーキャストが10年目の今回も集結しました。さらにゲストには、権力者と結託して土地買い占めなどに暗躍する剥屋の主人・剥屋忠右衛門役に徳井優、半兵衛の旧友・田島安五郎役に梨本謙次郎、かつて半兵衛と同門であった北町奉行の並木に加山徹、耕書堂の主人・蔦屋重三郎役に片桐仁が出演。片桐演じる蔦屋は持ってきた春画を見せつつ半兵衛、勝谷と絡むシーンもあり、水谷は「勝谷が興奮するシーンですね(笑)。そんな我々が奈津に睨まれるんです」と、ちょっとした笑いを誘うシーンになっていると説明。檀も「でも半兵衛さまは奈津がイラッとしているのがわかっているので、勝谷さんを諌めるような態度をしたり…。セリフはないですが、そこでの動きや表情が楽しいんです。改めて『無用庵』って面白いなぁと思いました」と笑顔で語ってくれました。
 

■台本を超えた!?水谷も驚いた変装シーン!檀も“三人娘”の踊りで花を添える!
 水谷が「最近も見ている方から『楽しみにしています』と言われることがあったので、浸透してきたんですね」と話す「無用庵」シリーズの恒例となった半兵衛の変装シーン。今回は祈祷師に変装して悪を懲らしめることになります。台本には奇妙なカタカナのセリフもあり、「ご覧になっていただければわかると思いますが、台本に書かれているようなものじゃないんです、とんでもないですよ(笑)。胡散臭い祈祷師なんですが、演じているうちにちょっとすごいパワーを持っているんじゃないかと思わせる何かがありましたね(笑)」と感想を。
 また檀演じる奈津もお咲(中山忍)、あけみ(小川菜摘)と踊るシーンも。「私たち3人の中だけで“三人娘”と呼んでいるんですけど(笑)。その“三人娘”で踊らせていただきました。ただ踊るだけでなく黄色い声を出して盛り上げたり…」とやや照れくさそうに、奈津の変装エピソードを披露してくれました。「でも、この踊りが本格的なんですよ」と水谷が太鼓判。それもそのはず、檀によると「日本舞踊の先生もいらした」とのこと。水谷の祈祷師、檀の日本舞踊と揃い踏みが実現した豪華な変装シーンにも注目です。
 

 

今回の「無用庵隠居修行10」も4Kで制作。
BS朝日4Kチャンネルでは高精細かつ臨場感あふれる時代劇としてもお楽しみいただけます。

主な登場人物

日向半兵衛(ひなた・はんべえ)
…………… 水谷 豊
 かつての徳川家の直参旗本・大番士。病で妻を亡くして以来、やもめ暮らしをしていたが、用人の勝谷から旗本の息女・奈津を薦められ、「欲は捨てた」と断り続けていたものの、ついに奈津と夫婦となり、無用庵で仲睦まじく暮らしている。跡継ぎ問題は新太郎を息子に迎えたことで解決。毎度、思いがけないことから江戸の庶民を苦しめる巨悪に立ち向かうことに…。
 


 

勝谷彦之助(かつや・ひこのすけ)
…………… 岸部一徳
 幼少時から半兵衛に付き従う用人。現在は半兵衛の息子・新太郎の用人だが、なんだかんだと半兵衛の世話もしている。主人の意向を先読みする機転と冷静さを持つ一方、自身の利得を天秤にかけるちゃっかりした一面も。半兵衛とは主従を超えた絆で結ばれており、信頼し合っていればこその毒舌を交えたやり取りも見せる。

 


 

奈津(なつ)
…………… 檀 れい
 旗本の息女。離縁経験があり、自らを「お転婆」と評す行動派。勝谷が半兵衛の後妻にと見合いを仕組んだことをきっかけに意気投合、昵懇(じっこん)の仲となり、晴れて思いを寄せる半兵衛と夫婦となる。江戸を騒がす事件に半兵衛らが立ち向かう際には、“潜入捜査”や“変装”も買って出ることも。

 


 

藤兵衛
……… 田山涼成


 

お咲
……… 中山 忍


 

久庵
……… 佐藤B作


 

松田清四郎 
……… 橋爪 淳


 

松田郁 
……… 市毛良枝


 

あけみ 
……… 小川菜摘


 

おせき 
……… 橋本マナミ


 

木村文蔵 
……… 山中崇史


 

日向新太郎 
……… 田中偉登


 

長谷川平蔵 
……… 榎木孝明


 

蔦屋重三郎 
……… 片桐 仁


 

田島安五郎 
……… 梨本謙次郎


 

剥屋忠右衛門 
……… 徳井 優


 

並木要蔵 
……… 加山 徹


 

吉五郎 
……… 山内としお


 

一橋治済 
……… 中村又五郎


 

松平定信 
……… 杉本哲太


 

伊藤一斎 
……… 里見浩太朗

 


 

ナレーション:夏木マリ

あらすじ

 欲を捨て年寄りらしい暮らしをするつもりだった元旗本の半兵衛(水谷豊)だが、若い奈津(檀れい)を娶り、ますます盛んな日々を送っている。家督を譲った息子・新太郎(田中偉登)も目付となり、日向家の用人として勝谷(岸部一徳)が面倒を見ているが、大殿・半兵衛と奈津の家で何くれとなく働くと同時に半兵衛と一緒に釣りなどを楽しんでいる。

 そんなある日、半兵衛はかつてともに陽明学を学んだ塾生仲間の田島(梨本謙次郎)と再会する。陽明学を信奉していた田島は、幕府が朱子学を奨励したため出世の道を閉ざされ御家中の職も失っていた。妻にも先立たれ、その死を自分が出世しなかったからだと自らを責める田島は、町人たちと長屋で食うにも困るような荒んだ生活を送っていた。
田島を励まし立ち直らせようとする半兵衛だったが、田島に法外な家賃の値上げを迫り長屋から追い出そうする輩と遭遇する。手荒な男たちを追い返した半兵衛に長屋の住人たちは快哉を上げながらも、奉行所は何もしてくれないと嘆く。聞けば、北町奉行は半兵衛らと陽明学を学んでいた並木(加山徹)だとか。要領の良い並木はさっさと朱子学に鞍替えし、出世したらしい。

 勝谷の話によると、田島に立ち退きを迫っているのは地面取りで、ウラでは古道具屋の剥屋(徳井優)が動いているという。その剥屋の実態は古道具屋の名を借り、江戸で評判の品を買い占めては高値で売りつけたり、盗品をさばいたり…。さらには賭場まで仕切って儲けているという。
 地面取りでは半兵衛らが面倒を見ている小川村の土地も狙われていた。これは放ってはおけぬと半兵衛は藤兵衛(田山涼成)に剥屋を調べるよう依頼する。
そんな半兵衛のもとに耕書堂の蔦屋(片桐仁)が訪ねてきた。小川村で見た半兵衛の絵が気に入ったという蔦屋は、吉原細見や黄表紙で絵を描いてほしいという。そういえば小川村で剥屋と一緒にいる蔦屋を見かけたような…。そんな蔦屋に不信感を抱いた半兵衛は申し出をあっさりと断る。

 長屋の住人が毒をあおって命を落とすという事件が続発した。火付盗賊改方の文蔵(山中崇史)と現場に立ち会った半兵衛は、残された遺書などから自殺ではなく何者かによる他殺と推理。だとすれば、田島も危ない!半兵衛は田島の長屋へと駆けつけるのだが…!?
 やがて藤兵衛の調べによって一連の悪事が明らかに。そしてそこには巨大な黒幕も…!半兵衛は悪を懲らしめるための策を仕掛けることに。はたして奈津をも巻き込んだその策とは?

コメント

 
≪水谷豊≫
 10年ひと昔と言いますが、10年経ったということは、我々も10年前は10歳若かったということですね(笑)。10年前に『無用庵』が始まった頃は時代劇が減っていっているという状況でした。それが最近では少しずつ時代劇が増えてきた印象があって。ずっと続けていることが何かの力になっているんじゃないかという風に思え、とてもうれしいです。
 吉川監督との撮影では、大変だなと思うシーンこそ面白くなるんです。演じていて楽しくなっていく。吉川監督の演出は基本的な流れを全部作ってくれるので、俳優にとってはそうそう出会えない現場ですね。監督の演出に不自然さがない。いろいろな意味でまだまだ勉強になります。
 何年か前に奈津との関係が空気みたいだと、刺激がなくなったという意味じゃなく(笑)、そんな関係になったと思ったんです。それが今は勝谷とも空気みたいな関係なんですね。この3人の関係は誰か1人欠けても成立しない。最初は3人でどうなるかと思ったところから始まりましたが、今はそれぞれがなくてはならない存在になっているんじゃないかと思います。
 奈津との夫婦関係も良くも悪くも深まってきていると思いますが、例えば男性の側から言うと、家に帰って奥さんがちょっと不機嫌にしていると、『あれ、俺なんかしたかな?』と心配になって顔色をうかがったりするじゃないですか。最近はちょっとその感じもあったりしますね(笑)。偶然なんですが前回の『無用庵』では米騒動がテーマになりましたが、ちょうど米不足の時と重なりまして。時代劇は現代に照らし合わせて見られるものなんです。夫婦関係もまさに同じですね。

 
≪岸部一徳≫
 もう10年ですか。早いですね。仕事というより年に一度里帰りするみたいな感じですね。吉川監督のもと、スタッフ、キャスト、撮影所の皆さんと、下級武士の日常を面白く楽しく描く、そんなドラマになりました。吉川監督のおかげだと思います。
 水谷さんとは『相棒』『歌麿』『無用庵』と、約25年ご一緒しました。楽しい人です。才能溢れる人です。人として、俳優として尊敬できる人です。

 
≪檀れい≫
 毎年、冬が終わって暖かくなる季節に京都でこの作品を撮っていることが当たり前になっていますが、思い返せば10年前から始まったんだ、もう10作目なんだという驚きを感じています。5作目以降は素晴らしい原作をもとに、それぞれのキャラクターを活かしたオリジナル作品として進んでいますが、台本をいただく度にどんなお話になるのか、今回はどういうキャラクターが『無用庵』の世界をにぎやかにしてくれるんだろうかという楽しみもあります。もちろん今回も楽しいですね。
 吉川監督のような演出をされる監督とは初めてでしたので、1作目は本当に戸惑いましたし、2作、3作と続いても吉川監督の演出にはドキドキしながら向かい合っていました。ただ私の中でもある時から吉川監督の意図することがすっと入ってくるようになってきました。初めて台本をもらって読む時はそのシーンを想像するのですが、想像をはるかに飛び越えた演出をされるのでいつも驚かされる現場です。それだけ吉川監督の現場はすべてにおいて刺激的でもあり、学びの場でもあるなと思っています。
 1作目の時は水谷さんと岸部さんがお互いをよくわかり合ってお芝居されていて、掛け合いのなんとも言えない間合いが楽しくて。そこに奈津として入っていくのが難しかったというか、私は大丈夫なんだろうかと心配でした。でも、回を重ねてある時、水谷さんにも空気のような存在と言われたのが本当にうれしかったです。吉川監督の演出から生まれるなんとも言えない間合いがあるんです。ただセリフを交わすだけじゃなく、何かをしながら日々の生活の中で話が進んでいく。水谷さんと岸部さん、そこに私を入れていただいて生まれる雰囲気、いい関係性を皆さんにお届けできるのは、やはりこの10年があってのことなのかなとは思います。
 作品を重ねるごとに、半兵衛さまと奈津の距離が少しずつ近づいていき、夫婦になり、そして今はちょっと奈津が強かったり、尻に敷くようなシーンもあったりとか。2人の仲の良さは10年かけて水谷豊さんという俳優さんと1作1作丁寧に作品を重ねることによって芝居の息も合ってきたのではと思います。役者としていい意味で水谷さんとの関係もより深まっているのではと思っています。私が勝手に思っているだけかもしれないんですが(笑)。

 

 
≪里見浩太朗≫
Q: 水谷豊さんとは初共演ということですが
「おそらく20年以上前になると思いますが、水谷さんとは同じゴルフコンペに参加して、そのときに『相棒』の視聴率が良くてよかったね、『有難うございます。また一緒にゴルフやりましょう』と言葉を交わしたことはあるんです。でも、その後も撮影所などでお見かけすることもなくて、コンペ以来一度もお会いしていなかった。今回やっと会えると楽しみにしていたのですが、お会いしたときは抱きついてお互いに再会を喜びました。一度しか会っていないのに、まるで古い大親友と再会したような思いでしたね。とても気持ちがいい人、明るくていいですね。こんな僕たち二人を見てください、という思いです。一緒に仕事ができたことは役者人生70年になりますが、こんなにうれしい思い出が残った作品はありません」

Q: 「無用庵」は10年続く人気シリーズですが、その秘密はどこにあると思いますか?
「刑事ドラマやサスペンスは全体的なストーリーの面白さ、流れに魅力を感じて皆さん見ているんです。でも、時代劇は違う。時代劇は芯になる俳優さんに魅力がなかったら、絶対に見ないんです。時代劇はそういうもの。要するに劇中のヒーローに魅力を感じなかったら絶対に長続きしないんです。だから水谷さんにそういう魅力があるからこそ、これだけ続く。何回もやろうということになるんですね」

Q: そんな「無用庵」にご出演された感想は?
「最初に吉川(一義)監督から『こうちゃん、こんな作品だけど出てくれるか』とお話があったんです。ところが僕のシーンはすべて回想シーン。もう少し何か足して欲しいとお願いしたら、『わかった、こうちゃんの言うことはわかるよ、言わなくてもいいよ』と、セリフを書き直していただいたのですが、それが人間として素晴らしいセリフだったんです。本当に感動しました。今でもそのセリフを覚えています。とてもいいシーンになりました。4ページほどのシーンをワンカットで撮ったのですが、NGは1回だけ。演じたあとも清々しかったですね。監督からは『まぁまぁだったよ』と言われましたが(笑)、“まぁまぁ”というのは悪くないということですから。水谷さんから『この長いセリフをよく覚えましたね』と言われたときは、本当にうれしかったですね。いずれにしても台本のセリフを変えていただいたことで、僕の役もがらっと変わりましたし、僕の作品に対する気持ちもがらっと変わりました」

Q: 古くからお付き合いのある吉川一義監督の演出はいかがでしたか?
「何十年も前から知っている監督です。『水戸黄門スペシャル』(2015年)の監督をしていただいて、それ以来ですね。久しぶりにお会いして『いやー元気だったか』と再会を祝いました。東映時代、時代劇の人気に陰りが見えてきたころに『東京へ行って現代劇をやれ』と言われて『特別機動捜査隊』に出演したんです。吉川監督とはそのころからのお付き合いです。会うたびに『年齢は俺が一つ上だぞ』って。『わかっていますよ、監督』と、そんなやりとりをしています(笑)」

Q: 京都で撮影する時代劇に対する思いとは?
「思いもなにもないんです(笑)。東映にニューフェイスとして入ったときの給料が当時8000円で、大泉学園でアパートを借りると安くても4000円はかかるんです。これでは生活できないと思っていたら、京都の太秦には撮影所の中に独身寮があって3000円で朝晩の二食付き。これは行くしかないと思って僕は京都へ行ったんです。まさに生きるためです。当時は時代劇が好きとか嫌い、そんなもの関係ない、お金がないから京都に来た(笑)。そんな時勢が里見浩太朗を作った、ということですね(笑)」

Q: テレビではその時代劇がほとんど見られなくなりましたが、それについては?
「寂しいですね。制作費がかかるので時代劇は撮れなくなったという現実は理解できますが、それでも私たちが若いころは撮っていましたから。どこかで時代が変わってくれないかな、なんとかならないかな、というのが僕たち時代劇に関わってきた人間の本音ですね」

Q: 里見さんも今年の11月で90歳を迎えられます
「僕は今年90歳になるぞって大きな声で言いたくて仕方ないですね。こんなに元気な90歳の里見浩太朗を見てくれ!という思いがあるから、うれしくて仕方ないです。今でもゴルフへは週2回行っています。自分の足で18ホール回っていますよ。ただ一緒にプレーをしてきた人たちはもういないから、メンバーを探すのが大変(笑)。仕事も頑張りたいですね。でも、自分から『里見浩太朗を使ってくれ』とは言いたくないんです。里見浩太朗にマッチしたもの、里見浩太朗だから出演してほしい、そんな現場へ喜んで行かせていただきたいと。やっぱり来てくださいと言われるからうれしいし、楽しいんです。そして時代劇を続けたいですね。みなさんに本当の時代劇ってこういうものだよと、知ってもらいたいです」
 

≪水谷豊≫
「里見浩太朗さんは僕にとってはメンコの人ですから。昔は時代劇のスターとか、プロ野球のスター選手がメンコになっていたんですよ。子供のころに集めていたそのメンコの中に里見さんがいましたから。そんな方ですから、まさか共演するご縁などないと思っていました。吉川監督とは60年来のお付き合いだそうで、そんなご縁もあって今回実現しました。20年ほど前にとあるゴルフ場でばったりと里見さんとお会いしたことがあったんです。その時に里見さんと立ち話をして、今回はそれ以来の再会。僕が『里見さん、あれは20年前でしたかね』と言ったら『もっと前ですよ』(モノマネ)って(笑)。里見さんも覚えていらっしゃるんだとびっくりしました。でも、今回ふと思ったのは、毎回松竹撮影所で撮影しているとなんか古き良き映画の時代を感じるんです。吉川監督を含めスタッフの動きを見ていても、これぞ日本の良き映画時代のころの動きなんだろうなと思うものがあって。そして里見さんでしょ?まさに自分がその時代にタイムスリップしたみたいな感じでした。今回は里見さんがいらっしゃったことで余計にそんな気持ちになりましたね」

スタッフ

原 作:海老沢泰久「無用庵隠居修行」(文春文庫)
監 督:吉川一義
脚 本:土橋章宏
音 楽:遠藤浩二
制 作:テレビ朝日・BS朝日・松竹株式会社

この番組は4Kで制作しています。
「BS朝日4Kチャンネル」では4K映像でご覧頂けます。