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#58

“Athlete”宮路満英(パラ馬場馬術)
“With”宮路裕美子

パラリンピックで唯一動物と共に出場する競技、パラ馬場馬術。
2016年リオデジャネイロパラリンピックに日本人でただ一人出場を果たし、現在2回目の出場を目指す宮路満英(63)

学生時代から馬が大好きでJRAで調教助手をしていた宮路。
47歳の時に脳卒中で倒れ、右手右足のまひ・記憶力が低下するなどの高次脳機能障害が残る。
意識不明の状態から、リハビリを経て乗馬ができるまでに。その後、競技としてのパラ馬場馬術の存在を知り、本格的に競技を始めパラリンピックに出場。その陰には、いつも妻・裕美子さんの姿があった。
記憶障がいがある選手には、場外からコースを指示するコマンダーと呼ばれる人のサポートが認められている。裕美子さんはコマンダーを務め、宮路に的確なコース指示を出す。
以前は馬が怖くて近づく事さえもできなかったが、宮路が世界で戦えるように、自ら乗馬も行なって様々な知識を習得。今では宮路に厳しくゲキを飛ばし、鬼コーチぶりを発揮するまでになった。
突然の脳卒中で未来を悲観した夫婦が、絶望の淵から這い上がり、世界の頂点を目指す。強い絆で結ばれた夫婦の挑戦に迫る。


宮路 満英(みやじ・みつひで)※写真左

所属:リファイン・エクイン・アカデミー
1957年10月29日生まれ
47歳のときに脳卒中で倒れ、右手右足のまひと記憶力が低下するなどの高次脳機能障害
が残る。
2016年リオデジャネイロパラリンピックに唯一の日本人選手として出場。

宮路 裕美子(みやじ・ゆみこ)※写真右

宮路の妻であり、コマンダーも務める。
大学の時に宮路と出会い、結婚。
元々乗馬経験もなかったが、宮路がパラ馬場馬術を始めた際に乗馬を始め、馬場馬術についても学び、全面的にサポートしている。