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#51

“Athlete” 廣瀬順子(視覚障害者柔道 女子57㎏級)
“With” 廣瀬悠(視覚障害者柔道 男子90㎏級)

パラリンピックの正式種目の一つ、視覚障害者柔道。ルールは基本的に健常者のものと同じだが、全盲・弱視の選手が一緒に競い合えるように工夫されており、互いに組み合ってから開始する点、場外規定がない点などが特徴として挙げられる。

この視覚障害者柔道の女子57㎏級で東京パラリンピック、金メダル獲得の期待がかかる廣瀬順子(29)。

小学校5年生から柔道を始め、高校時代はインターハイに出場。19歳で病気のため、視野の中心部分を失い柔道から離れるも視覚障害者柔道と出会い、再び畳の上へと戻ってきた。

番組では4年前から廣瀬を取材。常に側で支えてきたのが、夫であり同じ視覚障害者柔道の選手でもある廣瀬悠さん(40)。夫の支えで2016年のリオパラリンピック銅メダル、現在世界ランキング3位にまで上り詰めた順子。

夫婦として練習パートナーとして支え合うアスリート夫婦の4年間の軌跡を振り返る。さらに、来年に延期になった東京パラリンピックへ向けて、今の二人に迫る。


廣瀬順子(29)※写真左

所属:SMBC日興証券
1990年10月12日生まれ
小学5年生で柔道を始める。
19歳の時「成人スティル病」により視野の中心部分を失う。
その後視覚障害者柔道と出合う。2014年アジア大会準優勝などを経て、2016年5月のリオパラリンピック代表選考会で勝利。リオパラリンピックでは銅メダルを獲得。2018年ワールドカップでは金メダル、同年の世界選手権では銀メダルを獲得した。

廣瀬悠(40)※写真右

所属:SMBC日興証券
1979年7月17日生まれ
小学生2年生から柔道を始め高校ではインターハイにも出場。緑内障による視力低下をきっかけに視覚障害者柔道に転向。
2008年には北京パラリンピックに出場し5位入賞。2016年には妻・順子と共にリオパラリンピックへの出場を決めた。全日本視覚障害者柔道選手権大会では2連覇中。関節技や絞め技を中心とした格闘技「ブラジリアン柔術」の黒帯でもある。