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#46

“Athlete” 垣田斉明(パラ卓球)
“With” 垣田桃代 (妻)

公務員アスリート、パラ卓球・垣田斉明(35)。
熊本県の八代市役所で働きながら、2020年東京パラリンピック出場を目指している。

垣田は、生まれつき右腕に麻痺があり、左腕一本でプレーする。さらに、攻撃に特化したペンホルダーの握りで、サーブとフォアを武器に10年国内でトップを走り続けてきた。

世界ランキングは19位(TT10クラス 2020年1月現在)。日本人選手では世界ランキングトップだが、世界の壁は高く、このクラスでパラリンピック出場を果たした日本人選手はまだいない。
悲願の東京パラリンピック出場へ。垣田には、欠かせない存在がいる。
妻の桃代さんだ。

中学の時に同じ卓球クラブで出会い、24歳で結婚。
桃代さんは、インターハイ出場経験もある実力者。現在は、高校の職員として働き、強豪校の卓球部顧問を務めている。
時には垣田の練習パートナーを務め、一緒に汗を流す。家庭では朝は5時に起きて弁当作り。栄養バランスの行き届いた手料理で、献身的に垣田のアスリート生活を支えている。

垣田は桃代さんのことを『戦友』と話す。
夫婦が心を一つにして2020年の夢の大舞台へ挑み続ける姿に迫った。


垣田斉明(かきた・なりあき)※写真左

八代市役所 職員
1984年6月14日熊本県生まれ。
生まれつき、右腕の肩から指先にかけて麻痺がある。
中学生の時に卓球と出合い、大学進学後からパラへ挑戦を始めた。挑戦からわずか1年で日本一に。
2004〜2018年 国際クラス別パラ卓球選手権大会 優勝12回 ※未出場の年もあり
2012年 台湾オープン 優勝
2013年 USオープン 準優勝
2019年 ジャパンオープン 優勝
世界ランキングは19位 ※2020年1月現在

垣田桃代(かきた・ももよ)※写真右

1984年熊本県生まれ。垣田の妻。
元卓球選手で、高校時代にはインターハイ出場の経験を持つ。現在は、地元の高校の職員で、卓球部顧問。
中学生の時に垣田と出会い、24歳で結婚。
働きながらも、時には練習相手を務め、栄養バランスの行き届いた手料理で垣田をサポートしている。