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#32
“Athlete”福家(ふけ)育美(パラバドミントン 強化指定選手)
“With”福家茂(夫・元コーチ)
福家育美(33)※写真左
所属:ダイハツ工業株式会社
1985年11月5日生まれ
長崎県出身、滋賀県在住。
「二分脊椎症」のため両足と体幹機能にまひがあり、3歳の頃から車いすで生活。
2012年26歳の時には車いす陸上(100m,800m)で全国大会優勝。
2014年にパラバドミントンに転向。
2015年強化指定選手に。
現在、シングルスでは世界ランキング5位。(※2018年10月21日時点)
攻撃的なレシーブを磨き、世界の頂点を目指している。
福家茂(33)※写真右
1985年7月15日
香川県出身、滋賀県在住
バドミントン経験者で、妻に一から技術指導。
車いすでの動き方を知るために、自ら車いすに乗って大会に出場するなどしてプレー。
現在は家事や育児などをサポートしている。
クラスは大きく分けて「立位」と「車いす」に分かれている。
車いすのクラスでは使えるコートが片面のみ。
そのため、狭いコートの中で相手の隙を狙う緻密なコントロール技術が勝負のカギを握る。パラバドミントンの車いすクラスで2020年東京パラリンピックの金メダル獲得を目指しているのが福家(ふけ)育美(33)。
二分脊椎症のため、両足が不自由で3歳の頃から車いすで生活をしていた。
「自分で出来ないことは、人にお願いしなさい」という母の教えの元、育ってきた福家。
高校生の時に始めた車いす陸上では、日本一に輝いたことがある。
その後2014年にパラバドミントンへ転向。
巧みなチェアワークと、負けず嫌いな性格を武器にメキメキと頭角を現し、わずか1年で日本代表の強化指定選手として国際大会に出場するまでに急成長した。
彼女が短期間でそこまで成長したのには、ある人物の支えがあった。
夫の福家茂(33)。高校時代の四国大会でベスト4という実績を持つバドミントン経験者。
同じバドミントンのクラブチームに入ってきた福家と出会う。
福家に「パラリンピックで金メダルを取りたいからバドミントンを教えてください」と頼まれ、指導を引き受けた。ラケットワークなどを教えることはもちろん、健常者である茂さんも車いすに乗り、車いすバドミントンならではの技術を独学で研究、練習相手となって0から指導した。
2016年に二人は結婚。娘・葵ちゃんも生まれ、家族の存在が福家の一番の原動力となっている。
福家が大会や遠征で家にいない時は、茂さんが福家の代わりに子育てや家事などの面でも全面的にサポートしている。
パラリンピックの金メダルを目指す家族のキズナに迫る。