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“Athlete” 早嶋健太 (岡山桃太郎チーム所属) “With” 佐藤晃一 (岡山桃太郎チームコーチ)

今月「もうひとつのWBC」と呼ばれる世界身体障がい者野球大会が神戸で開催された。
日本、韓国、台湾、韓国、プエルトリコ、アメリカが参加し、世界一の座を争った。
前回アメリカに敗れ優勝を逃し、リベンジに燃える日本にひとりの救世主が現れた。

早嶋健太22歳。今年、念願の初代表入りを果たした。
エースであり、強打者。50m5秒台の瞬足をいかした走塁。
走攻守ともに秀でた実力でチームを牽引する。

早嶋は生まれつき左手首の先が短かったが、幼い頃から運動能力が高く、小学生の時に野球を始めると、健常者のチームでレギュラーの座を獲得。
高校時代には甲子園を目指すほどだった。
何度か障がい者野球に誘われたものの、興味を示すことは一度たりともなかった。

ところが、大学生の時に障がい者野球の世界大会の存在を知り、初めてその世界に興味を抱く。
地元岡山の障がい者野球チーム「岡山桃太郎」の練習を見学。
様々な障がいがありながらも、純粋に野球を楽しみ、楽しそうにプレーをする選手たちの姿に早嶋は感銘を受ける。
そして「障がい者野球で世界一になりたい」そんな思いを抱くようになった。

早嶋と思いを共有し、サポートしているのは幼なじみの佐藤晃一(22)。
幼い頃から早嶋とは家族ぐるみの付き合いがあり、中学校では早嶋と共に野球部に入部。
その後別々の高校に進学し共に甲子園を目指した親友でもあり、ライバルでもある存在。
早嶋の誘いで障がい者野球を見た佐藤は、大きな感銘を受け、早嶋の所属チームのコーチを引き受ける。

障がい者野球で世界一を目指す早嶋。
幼馴染として、そしてコーチとして早嶋を支える佐藤。
大きな夢に向かってともに歩む2人に密着。
「もうひとつのWBC」世界身体障害者野球大会にエースとして登板した早嶋は、夢を実現することができるのか。

早嶋健太(22)※写真左

1995年10月14日生まれ
岡山県津山市出身
小学生で野球を始める。
津山東高校では1年秋からレギュラーに。
中国六大学リーグの吉備国際大(岡山県)進学し100名を越える部員の中からベンチ入りした。
昨年の障がい者野球の全日本選手権で「岡山桃太郎」の優勝に貢献し、全日本障害者野球連盟の年間MVPに輝いた。

佐藤晃一(22)※写真右

1995年9月28日生まれ
岡山県津山市出身。
早嶋とは幼なじみで、中学まで一緒に野球をしていた。
高校は別々の学校に進学し、お互いライバル校として甲子園出場を争ったこともある。
岡山桃太郎のコーチとして早嶋をサポートしている。