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#28
“Athlete”齋藤由希子 (陸上・やり投げ) “With”齋藤恭一(夫・コーチ)
齋藤由希子(24)※写真左
1993年8月2日生まれ。宮城県気仙沼市出身。
SMBC日興証券株式会社所属。
砲丸投げの世界記録を持っているが、自身の競技クラスでは東京パラリンピックに砲丸投げがないため、唯一の競技種目やり投げに転向。東京パラリンピックでのメダル獲得を目指し、鍛錬を重ねる日々を過ごしている。
齋藤恭一(28)※写真右
1990年4月20年生まれ。
由希子の夫兼コーチ。
仕事が休みの日は必ず由希子の練習に付き添い、練習をサポート。
自身もやり投げを独学で勉強し、フォームや技術面などのアドバイスをしている。
生まれつき左腕の肘から先が短く、義手をつけている。
砲丸投げで世界記録を保持しているトップアスリートだ。
そんな彼女が今、新たにチャレンジしているのは「やり投げ」。
彼女の競技クラスでは、競技人口の減少のため2016年のリオパラリンピックから砲丸投げがなくなり、2020年の東京パラリンピックでも実施されないため、得意の砲丸投げから経験の浅いやり投げに思い切って転向した。
理由はずばり、パラリンピックでのメダル獲得だ。
宮城県気仙沼市出身の彼女は、高校2年生の時に東日本大震災を経験。
パラリンピックでメダルを獲得することで地元に良いニュースを届けたいと、東北から離れず、競技に励んでいる。
そんな彼女を近くで支えているのが夫の齋藤恭一28歳。
同じ大学の陸上部の先輩で、学生時代は砲丸投げの選手として活躍していた。
夫・恭一さんもやり投げの経験は浅い。
妻・由希子の強い思いに共感し、独学でやり投げの技術を研究。
夫婦二人三脚で、やり投げで東京パラリンピックの表彰台を目指している。
記録としてはまだ発展途上の段階。
しかし、砲丸投げで世界トップに立った経験があるだけにポテンシャルは十分。
東京パラリンピックに焦点を定め、様々な技術を模索しながら、段階的に記録を伸ばすことに挑戦し続ける2人。大きな夢に向かって進み続ける夫婦の姿を追った。