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#23
”Athlete” 森井大輝(パラアルペンスキー 日本代表)
”With” 杉原行里(RDS社 専務取締役)
森井大輝(37)
1980年7月9日生まれ。
トヨタ自動車所属。
4歳の頃からスキーを始める。16歳の時に交通事故で脊椎を損傷。長野パラリンピックを見てパラアルペンスキーを始める。
トリノパラリンピック(2006):銀メダル(大回転)
バンクーバーパラリンピック(2010):銀メダル(滑降)、銅メダル(スーパー大回転)
ソチパラリンピック(2014):銀メダル(スーパー大回転)
アルペンスキーW杯(2011・2015・2016):男子総合優勝
平昌パラリンピックでは滑降、スーパー大回転、大回転、回転、スーパー複合に出場し、全種目での金メダル獲得を目指している。
杉原行里(35)
1982年5月7日生まれ。
株式会社RDS専務取締役。
RDS社先代社長の父の入院をきっかけに、医療福祉機器の開発を始める。
彼が製作したドライカーボン製の松葉杖が頑丈かつ世界一軽いとヒットし、
注目の的となる。
近年では、チェアスキーの製作等のパラリンピック選手のサポートや
医療福祉機器の開発のほかに、最先端ロボット開発、スポーツ用品の製作にも
RDS社の技術が活かされている。
どうしても金メダルが欲しいアスリートがいる。
いよいよ来月に迫った平昌パラリンピックでパラアルペンスキーに出場する森井大輝(37)。
森井はパラリンピック過去3大会連続で銀メダルを獲得、ワールドカップでは2年連続総合優勝し見事な結果を残しているが、パラリンピックの金メダルだけ手にしたことがない。
4歳の頃からスキーを始めた森井は、16歳の時に交通事故で脊髄を損傷。
絶望の淵に立たされていたが、長野パラリンピックで活躍した選手を見て、
自らもパラリンピアンを目指しその才能を開花させていった。
パラアルペンスキーは、
前方を行くガイドの声や音のサポートを受けて滑る視覚障害、
上肢や下肢に切断・麻痺などの障がいがある選手が滑る立位、
そして体幹や下肢などに機能障がいがある選手がチェアスキーに乗って滑走する座位
の3つのクラスに分かれて競技が行われる。
脊髄を損傷している森井は座位のクラス。
彼にとってチェアスキーは自分の下半身の一部であり、細部に至るまでこだわっている。
森井のチェアスキーのシート部分を製作しているのが、RDS社。
RDS社は主にプロダクトデザインや医療・福祉機器などを作っており、
森井からの依頼で平昌パラリンピックに向けて
チェアスキーの特注シート製作を行っている。
森井とRD社の杉原行里(35)は様々な意見交換をしながら、
シートが体にジャストフィットするよう、
モーショングラフィックや3Dプリンタなど最先端技術を用いて、究極のシートを製作。
森井が海外遠征のたびに改良を重ね、1mm単位でシートの厚みを変えるなどして、
スピード・技術共に世界トップの実力を誇る森井の滑りを
最大限に活かせるように陰で支える。
「どうしても金メダルが欲しい」。その一心で日々練習を重ね、万全の準備を整える森井。森井に最高のパフォーマンスを発揮してもらうべく究極のチェアスキーを作って彼を支える杉原。平昌パラリンピックで念願の金メダルを狙う2人の奮闘を追う。