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#21
”Athlete” 相園健太郎(強化指定選手)
”With” 相園守慶 (父)
相園 健太郎(22)
所属:全日本空輸株式会社
1995年2月27日 福岡県生まれ
出生後すぐに見つかった脳内出血により、右手右足が自由に動かせない障がいが残る。幼少時から水泳、バレーなどのスポーツを経験し、2013年から本格的に自転車競技を始め、2017年パラサイクリング世界選手権トラック大会1㎞タイムトライアルでは準優勝を果たした。
相園 守慶(53)
自転車競技に挑戦する息子を当初は心配し、反対していたが、
2020年東京パラリンピックを本気で目指す相園を、陰ながら応援している。
手足や視覚などに障がいのある選手が行なう自転車競技、パラサイクリング。
クラスは大きく4つに分かれている。
・通常の二輪自転車を使うCクラス
・三輪自転車を使うTクラス
・二人乗りのタンデム自転車を使うBクラス
・手でペダルをこぐハンドバイクを使うHクラス
選手の障がいに応じて様々な自転車が使われる。
屋外のコースを走るロード種目と、室内のコースを周回するトラック種目があり、
ロードでは長距離や集団戦の中での駆け引き、
トラックでは短距離を全力で駆け抜けるスピード感などそれぞれの魅力がある。
そんなパラサイクリングで2020年東京パラリンピック出場を目指しているのが、
トラック種目・1kmタイムトライアルで日本記録を持つ相園健太郎、22歳。
今年3月のUCIパラサイクリングトラック世界選手権大会では銀メダルを獲得した実力者。
福岡県久留米市に生まれた相園。生後すぐに左脳に内出血が見つかり、
右手足が自由に動かせない障がいが残ったが、幼いころから水泳やバレーボールに打ち込んだ。
風を切る感覚に魅せられて自転車を始めると、大学入学後に本格的に競技の道へ。
2年後には日本パラサイクリング選手権で準優勝を果たした。
今年の春、大学を卒業後に上京。全日本空輸株式会社で働いている。
しかし、相園は3月に世界選手権で銀メダルを獲得以降、記録が伸びずスランプに陥っていた。
スランプ脱出のために、課題の持久力強化に取り組む日々。
決して諦める事をしない相園を支えるのは、故郷の福岡にいる父・守慶さんと交わしたある約束だった。