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#8
”Athlete” 加藤健人(ブラインドサッカー日本代表)
”With” 中川英治(日本代表コーチ兼ガイド)
加藤健人(31)
所属:埼玉T.Wings・アクサ生命
1985年10月24日生まれ
小学校から高校までサッカーを続けるが、高校3年生の時、視力が徐々に落ちるレーベル病と診断。
ふさぎ込んでいた時に父親に勧められ、ブラインドサッカーと出会う。
現在、埼玉T.Wingsに所属しキャプテンを務める。
ブラインドサッカーを広め、盛り上げていきたいとの思いから去年9月、埼玉県ブラインドサッカー協会を立ち上げ、普及活動に励んでいる。
中川英治(42)
所属:株式会社クーバー・コーチング・ジャパン
1974年7月6日生まれ サッカースクールでコーチとして働く
2年ほど前から加藤に頼まれ、週1回の指導を行っている。
加藤にコーチを頼まれた当時はブラインドサッカー指導の経験はなかったが、「サッカーが上手くなりたいという」加藤の思いに共感し、コーチを引き受けることに。
2015年12月からブラインドサッカー日本代表コーチ、ガイドに就任した。
パラリンピックの正式種目であるブラインドサッカー。
5人制サッカーとも呼ばれるこの競技は、ゴールキーパー以外の4人がアイマスクをつけてプレーをする。
コートはフットサルと同じ広さ。サイドラインには腰ほどの高さの壁がある。
大きな特徴は、転がると音の出るボールを使用すること、ボールを持った相手に向かう時は「ボイ!」と声を出すこと、そして、ゴールの後ろに立つ、ガイドと呼ばれる目の見える人の協力を借りること。
ガイドは、ゴールの位置と距離、角度、シュートのタイミングなどを声で伝える役割を担うため、選手とガイドの間には絶対的な信頼が必要になる。
この競技で、東京パラリンピックでのメダル獲得を目指しているのが加藤健人(31)。
小学校3年生からサッカーを始め、高校3年生の時に「レーベル病」と診断され徐々に視力が失われ全盲になった。
ふさぎ込む加藤のために父親がインターネットで見つけてきたのがブラインドサッカーだった。
何もできないと思い込んでいた加藤だったが、実際に競技を見て「これならできるかもしれない」と可能性を感じた。
ブラインドサッカーを始め、わずか3年で日本代表に選出された。
しかし、自身のサッカー技術に限界を感じていた。
そんな時、加藤の前に現れたのが日本代表のコーチであり、ガイド役でもある中川英治(42)だった。
2年前から休まず、週に1回、加藤のパーソナルトレーニングを続けている中川。
仕事が始まる前、自分の時間を削り、加藤の指導に尽力している。
相手を思い、信頼しなければ成り立たないブラインドサッカー。
2020年、東京パラリンピックへ向けて前進する2人を追った。