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#38

カラハリ砂漠の先住民がライオンから肉を盗む

カメラマンのゴードン・ブキャナンが、”世界の恐ろしい動物とそこに暮らす民族“を訪ねるシリーズの第二弾。
今回はボツワナ・カラハリ砂漠の先住民の村を訪れます。
アフリカでは、今も毎年40人ほどがライオンの鋭い牙にかかって命を落としています。カラハリ砂漠は、乾いた大地に灌木がささやかに育つだけのやせた土地。先住民たちは、牛を飼って暮らしています。少しの穀物が底をついてしまったときには、危険をおかして蜂の巣を取りに行くなど、常に食べるものを手に入れることに困窮しています。
彼らが食べ物を手にする究極の方法、それはライオンの獲物を奪うことです。先住民たちは、とても華奢なヤリ1本を手に、ライオンをひたすら追跡し続けます。疲れ果てたライオンに獲物を放棄させて奪ってしまおうというのです。追跡の最中、一行は自分たちの運命がこうなるとも限らない無残なチーターの死骸を発見します。そしてついに、獲物の死肉をむさぼるライオンと対峙します。果たしてその結末は…。


© Rachael Kinley 2016

© Rachael Kinley 2016