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#30

シロクマ VS クジラ漁の村 共存の限界点

アラスカの凍てつく大地に人々が暮らすカクトビック村。この村に現れたシロクマたちは群れを成しはじめ、徐々に人々の生活を脅かし始めた。なぜこのようなことが起きるのか?お互いの暮らしを侵すことなく共存してゆくことは可能なのだろうか?

このアラスカのカクトビック村では地元の漁師たちが伝統的なクジラ漁をすることが許されています。この季節になると、海岸で解体されるクジラの分け前に預かろうと、いまや最大で80頭ものシロクマが集まってくるのです。
餌を求めて、とはいえ80頭という数は異常です。いったいホッキョクグマの世界に何が起きているのでしょうか?

学者たちは銃を手にヘリに乗り込み、シロクマを麻酔弾で撃ちます。一匹づつにGPSと小さなカメラを取り付けていきます。これで異常な行動の原因を探ろうというのです。

見えてきたのは温暖化により氷が解け、彼らの生存限界が狭まり、餌が捕れなくなり飢え、一歩また一歩と人々の暮らす村に近づいてしまっているという現実でした。


©Renegade 2015

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