人間に保護されていたオランウータンのレオノーラは赤ちゃんとともにヘリに乗せられてボルネオの密林に向かいます。
母子は人間の助けの無い密林で、野生の生活に還ることができるのでしょうか？

レオノーラは親をなくし一人でいたところを発見されて、ボルネオのオランウータン保護財団の運営する森の学校で育てられました。彼女はこの学校で、同じ境遇の仲間とともに森で生きていくためにどうやって食料を手に入れるか？眠るための場所をどうやって作るか？などの様々なスキルを身に付けて来ました。
これまで８年もの間、１日２回の新鮮なフルーツや野菜が与えられていた快適な暮らしから野生の森に還る、というレオノーラ母子の挑戦を追いかけます。
この挑戦を見届けるために、科学者や獣医などの専門家チームが結成されました。
学校にいる６００頭ものオランウータンたちのために、レオノーラは森に放された後も、母子だけで生きていけるということを証明しなければならなかったのです。