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アジアを彩る美しき祭典~カンボジア・水祭り 編~

祭り。
風土と文化の結晶であり、人の営みの歴史でもある。
つまり、祭りを知ることは、その場所で生きる人々を知ること。

今回のテーマは、
「アンコールワットから紐解く、カンボジア・水祭り」

雨季から乾季に変わる11月の、満月の前後3日間に渡って行われるカンボジアの最大の年中行事「水祭り」。
歴史は古く1000年以上続くとも言われている。

カンボジアの首都プノンペン。
ちょうどメコン川とトンレサップ湖が合流する場所で開催されるボートレース大会。
国じゅうから参加する250チーム以上のボート。2隻ずつで速さを競い、1位を決める。
色とりどりの衣装をまとった漕ぎ手が一糸乱れず漕ぐ姿は圧巻。
ボートは20名前後のものから40名、さらに多いものでは80名も乗船する。

天候や水量、さらには情勢によっては開催されてないこともあるため、開催時の熱狂はまるでオリンピックのよう。(2015年は開催されなかった)

当日は川沿いに屋台が並び、各所で野外ライブが行なわれたり、川に浮かべられた電飾船や花火が打ち上げられるなど大きな熱気に包まれる。

お祭り写真家 芳賀日向(はが ひなた)さんが2014年に1位を獲得したチームに密着。お祭りに熱狂する人々から祭りに懸ける人々の思いを探る。

さらにカンボジアの人々の強い信仰心でこのお祭りは受け継がれていた。

人々が熱狂する理由、それは世界遺産アンコール遺跡にしっかりと刻まれていた。