「最後のアジアライオン」が暮らす森
インド西部にあるササン・ギル野生動物保護区は、地球上最後のアジアライオン(インドライオン)の生息地。学術名Panthera leo percicaと呼ばれるライオンは、古くはメソポタミア、古代ペルシャ文明のレリーフにも登場し、現在のイラン・イラク・パキスタン・インドの南部地方に広く生息していましたが、狩猟による乱獲、そして発展に伴う山林の喪失のため、イランで1963年に最後のライオンが狩猟され、絶滅。現在はこのササン・ギル野生動物保護区にのみに残る貴重な存在となってしまったのです。
美しきベンガルトラを求めて
昨シーズン、ベンガルトラのサイティングの「ホットスポット」として世界中のカメラマンから注目されたのが中央インド。
現在トラの保護区はインド国内で49か所あり、訪れたのは名作「ジャングルブック」の舞台として知られる広大な森を有するペンチ国立公園。
そこには31頭の親と11頭の子供(4か月~26か月)のベンガルトラがいるという…。取材班は足跡、木の幹にマーキングされた爪の跡を頼りにトラを探すことに・・・。
そして出会ったのが、水を飲みに来た1歳半の若いベンガルトラ。40℃近くの酷暑の中、気持ちよさそうに水浴びする姿も目撃します。
さらに取材班が向かったのは1973年、インディラ・ガンディーによって立ち上げられたトラの保護政策「プロジェクトタイガー」で、最初にできた9つの保護区のうちの一つ、ランタンボール国立公園です。かつてここは、トラの狩猟場だったところ。ここで、もうすぐ独り立ちしようと獲物を求めて彷徨い歩く若いトラに遭遇。さらには赤ちゃんトラと母親トラの貴重な授乳シーンや、無防備な姿でお腹を上にあげている姿まで、ベンガルトラの親子愛を目の当たりにします。数々の貴重な生態を家族の物語と共にお届けします。
「最後のアジアライオン」が暮らす森
インド西部にあるササン・ギル野生動物保護区は、地球上最後のアジアライオン(インドライオン)の生息地。学術名Panthera leo percicaと呼ばれるライオンは、古くはメソポタミア、古代ペルシャ文明のレリーフにも登場し、現在のイラン・イラク・パキスタン・インドの南部地方に広く生息していましたが、狩猟による乱獲、そして発展に伴う山林の喪失のため、イランで1963年に最後のライオンが狩猟され、絶滅。現在はこのササン・ギル野生動物保護区にのみに残る貴重な存在となってしまったのです。
現在生息しているライオンたちはすべて1900年代初頭に残っていた15頭のライオンたちの子孫。現在は523頭が生息しているとされています。取材班は子ども連れの母親ライオンを複数目撃!母が子どもをなめたり、毛づくろいをする様子、リラックスしてお腹を見せて寝ころぶ子どもの姿も・・・。可愛い肉球まで見せてくれます。
さらには過酷な縄張り争いの代償なのか、傷だらけのオスライオン、お腹が大きい妊娠中のメスライオンなど、その貴重な生態をお届けします。
他にも撮影が難しいといわれるインドヒョウや、ジャッカル、イノシシ、チータル、ラングール、サンバルのほか、インドクジャクなどたくさんの動物たちにも遭遇!野生動物の宝庫インドの森と大地に育まれる生命を繋ぐ壮大な魅力を余すことなくお伝えします。
©寺沢孝毅
©寺沢孝毅
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