ＢＳ朝日が長年培ってきたネイチャー番組が更にスケールアップ！ “大自然の謎”を解明することを大きなテーマとして、未知の秘境や壮大な絶景の撮影、気象や自然科学の分野まで、「ワイルドネイチャー地球大紀行」として生まれ変わります。ギアナ高地の秘境リポートや、インカ帝国消滅の謎を紐解くオリジナル作品に加え、「BBC」最新作から選りすぐりの作品をピックアップし充実のラインナップでお送りします。
初回はＢＢＣの最新作！
世界の四季を追いかけたネイチャー・ドキュメンタリーが登場します。最先端技術を駆使して撮影した地球規模の春夏秋冬の移ろい。そこには、生命の誕生や生存競争、美しい絶景の数々が収められています。新しい命が芽吹く春、活動期となる夏、そして世界が最も美しく変化を遂げる季節・・・秋。子孫を増やし、成長し、寒さが舞い戻る前に蓄える最後のチャンスであり、数々のドラマが生まれる季節です。
美しく色付いたカナダの森では、シマリスたちが越冬のためのドングリを口いっぱいに頬張り、せっせと巣穴に運んでいます。しかし、貯め込んだはずの１００個ほどのドングリがどこかへ消えてしまっています。いったい何が？
北米のイエローストーン国立公園も森全体が黄金色に…。その森の片隅で、まるで木樵のごとく大木を倒していくのは、頑強な歯を持つビーバーたち。自ら築いた水路を使って効率的に小枝を運んでいきます。そして感動の渡り鳥の親子物語…。ノルウェイのスヴァールバル諸島では、春から約10万羽のハシブトウミガラスが、海岸の断崖絶壁に巣を作ります。各つがいには大切な雛鳥が一羽ずつ。彼らは一夏中、この雛鳥の世話をしてきました。そして訪れた厳しい試練の時。来る冬を前に渡りの時期が来たのです。それは同時に雛鳥たちの巣立ちの時でもあります。親鳥は愛情を注ぎ育ててきた子供たちを、崖から突き落とさなければならないのです。高さ150メートル、しかも海岸には腹を空かせたホッキョクギツネたちが待ち構えているため、雛鳥たちは陸地に落ちることなく海まで一直線に飛ばなければなりません。一羽、二羽と飛び立つ雛鳥たち、しかし…。こうした試練を乗り越えて初めて、そのあと訪れる四季を経験することができるのです。その美しくも厳しい、秋の大自然を地球規模で見ていきます。