番組概要

奇跡のピアニスト辻井伸行
初演!沖縄の風
~沖縄日本復帰50周年に寄せて~

 

初演!BS朝日独占初公開!
「沖縄の風」 作曲:辻井伸行
「Piano Concerto 辻井伸行さんのために」 作曲:三枝成彰

 

沖縄で唯一、プロのオーケストラである琉球交響楽団の結成20周年を記念して、クラシックの殿堂であるサントリーホールでコンサートが開かれることに。
琉球交響楽団にとって初の本土公演、しかも日本を代表する世界的ピアニスト、辻井伸行との初共演とあって、いつもになく力が入っていた。
琉球交響楽団の音楽監督で指揮者の大友直人は、辻井が10代の頃から共演していたことから、今回のコンサートで琉球交響楽団のオリジナル曲になるようなピアノ協奏曲の作曲を辻井に依頼。辻井自身は新たなジャンルの挑戦になると考え作曲を引き受け、曲名は「沖縄の風」とした。
しかし曲が完成した矢先、予期せぬ事態に陥った。コロナ禍の影響でコンサートが延期となり辻井自身も国内外のおよそ60公演が中止、延期となった。琉球交響楽団とのコンサートは、東京での緊急事態宣言解除後の2021年6月、1年2ヵ月ぶりにやっと実現した。

 

2022年1月、辻井にとって更なる高みとなる新曲の初演があった。
それは、辻井自身が作曲家の三枝成彰にピアノ協奏曲の作曲を依頼。三枝は辻井が10歳の時に、その才能を見いだし育てた人物だ。
2年の歳月をかけて仕上がった曲は、全編にわたり超絶技巧が散りばめられ、リズムやテンポが急速で疾風怒涛のように音楽が駆け抜けていく。
三枝自身「難曲中の難曲」と語る。
指揮者がタクトを振った瞬間、辻井は一心不乱に鍵盤をたたく。
この曲のタイトルは「Piano Concerto 辻井伸行さんのために」。

 

番組では、 「沖縄の風」「Piano Concerto 辻井伸行さんのために」 をノーカットで放送。
2曲とも初演でBS朝日独占初公開となる。
さらに辻井が十八番としているラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。
ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスで編成する、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」。
ヴァイオリニスト三浦文彰とともに演奏するベートーヴェンの「ヴァイオリン・ソナタ第5番」も・・・
贅沢な2時間をお届けする。

 

【曲目】
ラフマニノフ 「ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18第1楽章」
辻井伸行 「沖縄の風」
シューベルト 「ピアノ五重奏曲イ長調 Op.114「ます」第4楽章」
ベートーヴェン 「ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24「春」第1楽章」
三枝成彰 「Piano Concerto 辻井伸行さんのために」