放送内容

#73

株式会社ミライロ 代表取締役社長 垣内俊哉 前編
病室で聞いた言葉で目指した「登り切った」先の景色

「障害を価値へ変える」ことを目指し、大学3年生で株式会社ミライロを起業した垣内俊哉さん。
骨形成不全症という、外傷でも骨折してしまう遺伝性疾患を抱え、小学校4年生から車いすでの生活になりましたが、歩けるようになりたいとの思いが募り、高校で休学して手術を受けます。でも、術後に待っていたのは「歩くことは難しい」という診断でした。
絶望感に覆われた垣内さんが、思い直して起業家への道を歩む力を得たのは、同じ病室にいた初老の男性がかけてくれた言葉です。
「きみは、ちゃんと山を登り切った先の景色をみたのかい?」
困難を乗り越えていく強さを持ってほしいと、養護学級ではなく普通の小中学級に通わせた母の思いを水源に、この言葉から流れ始めた「源流」は、垣内さんの進路をどう拓いていったのか。ロングインタビューでたどります。