放送内容

#45

住友金属鉱山株式会社 取締役 会長 中里佳明 前編
経営の先見性を学んだ「現場」 創業の地から米国へ

中里さんは1992年、39歳のときにカナダ・バンクーバーにある子会社へ出向しました。この会社では、アメリカ・アリゾナ州にある世界的な銅鉱山、モレンシー銅鉱山を管轄しています。モレンシーで初めて採掘現場を見たとき、その壮大な姿に思わず「美しい」という言葉が出たという中里さん。国内で鉱山の閉山が相次ぐ中、1986年に当時の経営陣が将来を見据え、この銅鉱山の権益の12%を買い受けました。思い切った投資へ踏み切った先人の「先見性と国際性」をひしひしと感じ、ビジネスパーソンとしての「源流」となったという当時の経験を伺います。