番組表

お知らせ


新作『ザ・偉人伝 美空ひばり・島倉千代子~怒濤の昭和歌謡史を生きて~』 をお送りいたします。
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次回放送予定

ザ・偉人伝
人生を変えた出会い!人生を変えた歌!
船村徹・北島三郎・弦哲也

初回放送日:2020年1月19日(日)
 
歌謡曲の歴史にその名を刻んだ作曲家・船村徹、歌手・北島三郎、作曲家・弦哲也。
船村徹の「額に汗して働く大衆のために、歌はある……」その信念は、師匠から弟子へ、先輩から後輩へ、脈々と受け継がれてきました。偉大な音楽家三人の足跡と出会いを辿り、数奇な因縁を紐解きながら、名曲誕生の裏側と、人生を据えた歌、出会いに迫ります。

 

ナレーション:村上弘明

 

 

遠く故郷を懐かしむ「望郷歌謡」の生みの親、作曲家・船村徹。「別れの一本杉」「東京だヨおっ母さん」「王将」「矢切の渡し」「みだれ髪」――数々の名曲を残した船村の原点は、作詞家・高野公男との出会い。「やがて地方の時代が来る」「俺は茨城弁で詞を書く、お前は栃木弁で曲を書け……」高野が残した言葉は、船村の音楽人生を導き、「望郷歌謡」を世に生み出した。しかし、「別れの一本杉」の大ヒットを見届けると、高野は26年の短い生涯を閉じる。高野の無念を背負い、船村は「大衆に寄り添う歌づくり」を続けた。

 

その船村の元で修業を重ね、「なみだ船」で鮮烈に現れた北島三郎。「兄弟仁義」「函館の女」「与作」「風雪ながれ旅」「まつり」「北の漁場」――59年にわたり第一線で歌手生活を送り、今も「サブちゃん」の呼び名で愛される国民的歌手。しかし、北海道の貧しい家から、津軽海峡を渡って目指した歌手の道は、並大抵ではなかった。「流し」を続けて6年、ようやく手にしたデビュー曲は1週間で放送禁止に。失意の北島に、師匠・船村が与えた「なみだ船」は飛翔の第一歩となる。しかし、歌謡界を揺るがした騒動で師弟は袂を分かつことに。

 

その北島が目をかけた若手歌手の中に、のちに作曲家となる弦哲也がいた。「ふたり酒」「人生かくれんぼ」「天城越え」「小樽運河」「二輪草」「鳥取砂丘」――「平成の古賀政男」と称されるほど多彩なヒット曲を持つ弦哲也にも、長く続いた売れない歌手時代があった。ある時、ツアーに同行していた北島から、作曲家への転向を勧められる。そのときに聴いた「風よ……」のメロディが、それまでの辛い思いを優しさに変える「しあわせ演歌」の原動力となった。
その後、船村徹は「大作曲家」と持ち上げられる立場を捨て、ギター一本で全国を回る「演歌巡礼」の旅に出る。そして、歌謡界で初めての文化勲章受勲者となり、改めて、盟友・高野への感謝を述べた。北島は、自ら作曲活動を始めたほか、後進の育成にも力を注ぎ、「北島ファミリー」をもり立てる。そして、弦自身も音楽人生の原点に立ち返り、全国を巡る弾き語りなど、様々な音楽活動を積極的に行っている。

 

番組は、弦哲也が「オヤジ」と慕う恩人・北島三郎の故郷・函館を訪ねる場面からスタート。北島三郎本人を含め、三人にゆかりのある人物のインタビューや現地ロケを元に、名曲の誕生秘話に迫る。さらに、弦が披露する絶品の弾き語りはもちろん、思い出深いヒット曲を多数紹介。今なお受け継がれる歌への熱い思いが、懐かしいメロディとともに蘇る2時間スペシャルです。

放送予定

ザ・偉人伝
美空ひばり・島倉千代子
~怒濤の昭和歌謡史を生きて~

『命燃え尽きるまで声を振り絞った昭和歌謡の至宝』歌手・美空ひばり/島倉千代子
「真赤な太陽」「川の流れのように」(美空ひばり)、「東京だョおっ母さん」「人生いろいろ」(島倉千代子)など、数々の名曲で人々を潤し、生きる力を与えた歌謡界の女王たち。壮絶な半生からなる漆黒の影があったからこそ、2人は眩し過ぎるほどの光を放ったのかもしれません。
 

 

 
●天才少女と母のゆるぎない絆(美空)――幼い頃から類まれな歌唱力を発揮したきひばり。可能性を感じた母は、慰問活動、のど自慢出場、前座歌手としての地方巡業など様々な経験を積ませる。ひばりと母はまさに一心同体となり、数々の試練と向き合いながら成長してゆく。
 
●不運と孤独に苛まれた少女時代(島倉)――7才のとき、疎開先の長野県松本市で左腕を負傷。切断が危ぶまれ、なんとか免れたものの不自由に。暗い影に覆われ、友達が一人もいなかった島倉はひばりの歌に出会い、光を得る。
 
●波乱のスター街道(美空)――11歳でデビューした翌年、映画「悲しき口笛」で主演を果たし、主題歌も大ヒット。その後も映画と主題歌を大ヒットさせ、女優、歌手として国民的スターへ。
しかし、熱烈なファンから塩酸をかけられるなど、歌手生命を脅かす危機に見舞われる。
 
●ひばりと同じ道へ(島倉)――コンクールでの優勝を機に16歳で「この世の花」でデビュー。半年で200万枚を売り上げる。1957年、「東京だョおっ母さん」が大ヒットし、紅白歌合戦に初出場を果たす。
 
●栄光と病魔(美空)――「柔」「悲しい酒」「愛燦燦」など後世に残る名曲を発表するなか、1986年、重度の慢性肝炎、両側特発性大腿骨頭壊死症の病魔が襲う。のちに伝説となる東京ドームのコンサートを満身創痍のなか大成功させるが、終了後、救急車で会場を後にする。
 
●不幸のデパート(島倉)――憧れて続けていたひばりとレコードを出し、順風満帆な歌手人生を歩み始めた島倉。しかし、ファンが投げたテープが両目に当たって失明の危機に。
その後も、離婚、借金など筆舌に尽くせぬ苦労の真っ只中で、名曲「人生いろいろ」が誕生する。
 
●女王たちの絆(美空・島倉)――平成元年、ひばりは「川の流れのように」を発表。
が、体調は戻らず52歳で逝去。駆け付けた島倉は3日間、ひばりのそばから離れなかった。2013年、島倉は肝臓がんと闘いながら命がけで新曲を吹き込み、その3日後、ひばりの元へと旅立つ。

 天才少女と呼ばれた美空ひばり。大ケガと大病を、ひばりの歌に救われた島倉千代子。いつしか二人は歌謡界の女王となり、悲劇や不幸のどん底から歌声を振り絞ってまばゆい輝きで人々を照らしました。
怒涛の歌謡史を生きた二人の軌跡を、昭和のヒット曲を織り交ぜながらお届けします。

 
〈インタビュー〉
加藤和也、徳光和夫、山田邦子、岸本加世子、他(予定)
 

徳光和夫(フリーアナウンサー)
山田邦子(お笑いタレント)
岸本加世子(俳優)