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#209

毎日が別荘気分! 見事な丸太梁を現しにした逗子の家

三浦半島の付け根、相模湾を臨む逗子。明治時代に鉄道が開通すると、皇室をはじめ財界人や文人の別荘地として愛されてきました。その後、明治のベストセラー小説、徳冨蘆花の「不如帰」の舞台として知られるようになり、逗子海岸は海水浴などに訪れる人々で賑わうようになったそうです。
 
今回はこの地に、茶道の先生が建てた築47年の和風の邸宅を、リゾート気分が味わえる贅沢な空間にリモデルされたTさんご夫婦。和風のテイストをリゾート風にどうリモデルしたんでしょうか!?
Tさんは高台に建つ、抜群の立地を生かした眺望に魅了されたそうです。
リモートワークで働き方が変わったことから、海の近くに住まいを変えようと都内から移住しました。
以前の天井を取り払うと出てきた見事な丸太梁など、重厚感のある木組みを活かした空間になるようリモデルしました。
床は趣のある丸太梁に負けないよう、節が入ったオーク材を選択。また、端材を活かして作ったローテーブルはTさんご自身がデザイン!部屋全体の色調に馴染みながらも、空間のアクセントになっています。
広々としたリビングは、外のウッドデッキと室内の床を同じ高さにし、繋がりを演出。逗子の空まで取り込んだかのような、開放的な空間に仕上がりました。見晴らしの良いウッドデッキでは、夫婦で食事をしたり、友人を招いてバーベキューをするなど、おうち時間を楽しんでいるそうです。
家が完成した後、大阪で働き始めた長男。完成時の反応は素っ気なかったそうですが、先日、「家の写真を送って欲しい」と連絡があったとのこと。
息子さんにとってもきっと自慢の我が家なんでしょうね。
 
設計担当: 稲垣裕行さん/desus建築設計事務所
http://www.desusarchitects.com

【平面図】

before

after