バックナンバー

#203

路地のような異次元トンネルがある猫好き夫婦の家

およそ34万人が暮らす埼玉県越谷市。市内を5つの一級河川や
多くの用水路が流れていることから、水郷越谷と呼ばれています。 
また、日本橋から日光東照宮まで続く日光街道の3番目の宿場街でもあり、
当時の面影を今でも感じることができます。
そんな越谷市で築22年のマンションを購入し、新しい生活をスタートされたOさんご夫妻。以前、賃貸で暮らしていた頃から猫好きだったお二人は、今回、猫を飼うことを前提に物件探しを始めました。そんな時に出会った猫好きの建築家・Hさんに設計を依頼することに。
キャンプや登山、フェスなどのアウトドアがお二人の共通の趣味だというOさんご夫妻。玄関には5帖の広々とした玄関土間を設けることで、靴を履いたままキャンプ用品などを収納することができ、アウトドアライフがより快適になったそうです。また、東側の窓から見える眺望が魅力的なO邸ですが、以前の間取りでは東側が3部屋に分かれており、せっかくの眺望が活かされていませんでした。そこで3つの窓が連なって見えるよう間仕切りを取り払い、大きな空間に。午前中には陽の光をたっぷりと感じられる明るいリビングになりました。
そして、中央には大きな「ナナメの木箱」を設置。中には、水回りや収納、さらにはご主人の書斎など、生活空間がまとめられており、部屋全体が開放的かつ斬新なデザインに一新されました。
朝から夕方までの陽の光の変化を感じられ、体内時計が整うせいか、
飼い猫のハツは決まった時間にご飯を催促したり、もう寝ようという素振りを見せるとのこと。ハツが暮らしの中心となり、お二人の生活も規則正しくなったそう。人も猫も暮らしやすいリモデルになりました。
 
設計担当: 比護結子さん/一級建築士事務所ikmo
http://www5b.biglobe.ne.jp/~ikmo/

【平面図】

before

after