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#198

外は吹雪でも中はポカポカ 高性能トリプルガラスの札幌の家

北海道の中心、札幌市。政令指定都市としては日本で4番目の人口を抱える大都会です。
札幌駅の北側には北海道大学の広大なキャンパスが広がります。
その前身は明治9年に開校した札幌農学校。初代教頭として招かれたのが
「ボーイズ ビー アンビシャス」の言葉で有名なクラーク博士でした。
自然豊かな構内は市民の憩いの場所にもなっています。
 
今回は、この地域で築46年の一戸建てをリモデルしたS邸を訪ねます。以前暮らしていた賃貸では、子どもたちが騒ぐと下の階から注意を受けることがありました。そこで、のびのびと過ごせる住まいを求めてリモデルを決意。
 
まず目に飛び込んでくるのはバイカラーの外観。1階と2階で外壁の材質と色を分けています。2階は奥様の希望でメンテナンスフリーのガルバリウム鋼板、1階はご主人が木の温もりを感じたいと杉板を使いました。
 
窓は世界トップクラスの断熱性能を持つトリプルガラス樹脂窓を選択。氷点下が多い真冬の北海道でも、室内は温かく快適だそうです。
また、耐震性を考えて地震の揺れを吸収する制振装置を入れ、現在の耐震基準に合わせました。
断熱性や耐震性を最新のものに変更し、丈夫で暖かい住まいへと変貌したS邸は、2022年に性能向上リノベアワードで優秀賞を受賞。
 
今ではクラシックバレエを習う長女がリビングで自由に踊っているとのこと。子どもたちがのびのびと暮らしている姿が、Sさんご夫妻の何よりの喜びとなっているようです。
寒い北国でも快適におうちライフを楽しめるリモデルでした。
 
設計担当: 武田 友子さん/アルティザン建築工房
https://a-san.jp

【平面図】

1F before

1F after

2F before

2F after