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#195

山好きが山を愛でる窓を活かした 百合ヶ丘のてっぺんの家

神奈川県。川崎市。
1960年に、日本住宅公団が山里を切り開き誕生した百合ヶ丘団地。
小田急線の「百合ヶ丘」駅は、かつてここが山百合の群生地だったことから
名付けられたそうです。
 
今回はこの町で築43年の戸建を購入し、リモデルされたS邸を訪ねます。
Sさんご夫婦は共働き。3人の子どもたちと5人で暮らしています。
元々近くの賃貸で暮らしていましたが、子どもが増えたのを機に新たな住まいを探していたところ、木々に囲まれた山小屋風のこの家の佇まいに一目惚れ。元の雰囲気の良さをできるだけ生かしつつ、断熱、耐震性能を上げ、
明るく、四季の景色を感じられる住まいにリモデルしました。
 
既存の玄関のガラスはシングルガラスでしたので、全面ペアガラスに変更。玄関ドアも木製の断熱ドアに変えました。
また、以前は瓦屋根でしたが、耐震性を考慮し金属製の軽い屋根に葺き替えました。
 
アウトドアが好きなSさん一家。外との繋がりを持ちたいと、以前2階にあった人がひとり通れる程の狭いバルコニーを、元々育っていた柿の木を取り囲むように、まるでツリーハウスのような広いウッドデッキにリモデル。
夏は子どもたちがプールで遊び、秋になると柿を採って食べるのが家族の習慣になりました。
家に居ながら、遠く、富士山や丹沢の山々を愛でる毎日は、リモートワークが多くなったというご主人や育休中の奥さまにも、リフレッシュできる場所になったようです。


設計担当: 伊達宏晶 / エキップ
https://ekip.co.jp/

【平面図】

1F before

1F after

2F before

2F after