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#191

インナーガーデンが特等席 好きを詰め込んだバチェラーの家

戦時中、陸軍の軍事施設があった梶ヶ谷は、戦後の混乱が収まると首都・東京のベッドタウンとして東急電鉄が開発。日本で民間最大規模の開発となった多摩田園都市の玄関口となりました。
今回はこの町で築22年のマンションの一室を購入し、都内から移り住んだH邸を訪ねます。
ひとり暮らしのHさんはこれまで9回も引っ越しを経験。当時、暮らしていた賃貸の契約期限が迫ってきたことを機に、今回初めてマンションを購入し、
「猫と植物との共存」をテーマに、グリーンが映える自分好みの部屋にリモデルしました。
 
以前は、ファミリー向けの3LDKで部屋が細かく仕切られていましたが、
間仕切りをなくし、開放感のあるワンルームに。構造上、取り壊すことができなかった柱はモルタルで造った4mのキッチン台と一体化させ、調理器具は柱に壁付け収納できるようにしました。また、キッチンのリビング側にはベンチも造り付け、ダイニングチェアに。人が集まる時にも活躍しています。構造体を上手に取り込み、使い勝手の良い個性的なダイニングキッチンになりました。
部屋の中で最も日当たりの良い南向きの場所は、趣味の観葉植物を並べたインナーガーデンに。猫と日向ぼっこをしながら植物を観賞する時間が安らぎのひとときなのだとか。その2匹の愛猫のために窓枠の幅を広めに造り、キャットウォークも造りました。
また浴室は、ガラス張りにし入浴中でもインナーガーデンやプロジェクターを眺められるよう一新。贅沢なお風呂時間が過ごせるようになりました。
仕事もプライベートも自宅で過ごすことが多い多趣味なHさん。
愛猫たちとのおうち時間がますます楽しみになるリモデルでした。
 
設計担当: 加藤彩人 / ゼロリノベ
https://www.zerorenovation.com/concept/ 

【平面図】

before

after