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#188

リゾートマンションを終の栖に 温泉三昧の箱根の家

小田急ロマンスカーの終点、箱根湯本。
ふらりと訪れることができる温泉地として若い世代にも人気の観光地です。
今回この箱根湯本で築12年の温泉付きマンションを購入し、
リモデルされたH邸。以前、東京・世田谷区の一軒家を所有していましたが、
子育て後のセカンドライフを考え心機一転、箱根の自然を最大限に活かし、
暖炉や掘りごたつにハンモックとたくさんのワガママを実現した憩いの空間にリノベーション。さらには大好きな温泉を毎日楽しめる暮らしを叶えました。
リノベーション前は、マンションではよくある扉や壁で仕切られていた
シンプルな2LDKの間取りの為、面白みがないと感じたHさん。
個性のある住まいにとお願いしたのは、以前住んでいた一軒家の設計をお願いした建築家でした。
親子のそれぞれの部屋は床面積を有効利用するため上下の空間を立体的に使い、上にはベッドルーム、その下にはクローゼットやデスクスペースを設けました。
火を眺めたいという希望に添い、バイオエタノール暖炉を設置。
暖炉で空間を緩やかに仕切りつつ、どの部屋からも火の揺らめきを眺められるようにしました。
箱根寄木細工を壁一面にというリクエストに応えるため、
種類の違う木材を使いさらに厚みもわざと変えてランダムに組み合わせる事で寄木細工のイメージを実現。
床材には木目調のタイルを使うなど愛犬との暮らしも考えられた設計になっています。
家に帰ってくると、疲れが吹き飛ぶ。そんなパワースポットのような居心地の良い空間へ生まれ変わったリモデルでした。
 
設計担当: 渡辺ガク
g_FACTORY 建築設計事務所 http://gfactory-arch.com/

【平面図】

before

after