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#185

部屋の真ん中にバスルーム!? どこからでも見える隅田川の家

名古屋出身の建築家Oさん。上京して、一目惚れした隅田川に、江戸時代の物流の大動脈、歴史が感じられ、その隅田川沿いに住むことを夢見て、築33年のマンションを部屋のどこからでも隅田川が見えるオリジナリティ溢れる空間にリノベーションしました。
 
Oさんは、これまで幾つもの大規模プロジェクトを手がけてきましたが、30歳を前に建築家としてステップアップする為、今回、自邸を購入しリモデルに挑戦しました。お風呂の時間を生活の中で一番大切にしたいという思いから、なんと、部屋の真ん中に大きなハコを設け、その中に浴室を作ったんです!浴槽はハーフユニットバスにして上半分は大きなアクリル板の窓にして、隅田川を眺めながら入浴を楽しむ暮らしが実現しました。ハコは亜鉛のメッキ鋼板で囲ったので、隅田川の煌めきが映り込み、部屋全体に光が届き明るい空間に。オープンなL字型のワンルームは玄関の土間からリビングダイニングまでつながり、ワークスペースや寝室は半透明のカーテンで開け閉めできるよう、オンとオフをコントロールできるようになりました。
 
次の住まいも、また隅田川沿いにしたいと語るOさん。隅田川に憧れたOさんの挑戦はこれからも続きそうです。
 
設計担当:太田雄太郎
太 太  https://showcase.studio.design/ja/website/yutrohta

【平面図】

before

after