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#181

門型の耐震フレームが窓を活かし 時間まで節約した鎌倉の家

今回は、築47年のリノベーション済みの戸建てを購入し、快適な暮らしをされている鎌倉のF邸を訪ねます。
Fさんは、ご主人と奥様、そしてお子さんの3人家族です。以前は賃貸で暮らしていましたが、お子さんの出産を機に、家を購入することを決意。職場から近い鎌倉を中心に、新築やマンションを探しましたが、なかなか気に入った物件が見つからなかったそうです。そんな時に出合ったのが、このリノベーション最中の物件でした。周辺の環境や建物のポテンシャルが気に入りましたが、購入を決めるまでは、改修工事の現場に何度も足を運んで見学したそうです。
そこで、丁寧に工事をしている様子を見て購入することを決意。現場での進捗状況を工務店のH.Pにアップされている画像で確認できたことも安心材料のひとつだったそうです。
築年数の経った家の一番の問題は、耐震性能と断熱性能がとても低いことです。そこで、コの字型の木質フレームを窓周りと柱に設け、また窓は、断熱性の優れた高性能樹脂窓にして、耐震性、断熱性を大幅にアップさせました。
結果、床暖房を入れずに、冬でも温かく25帖のリビングにもエアコン1台で充分に対応できているそうです。一般的に増改築では難しいとされている「長期優良住宅」の認定も取得しました。
自分たちで、中古物件を見つけ、設計の打合せを重ね、通常は、施工まで半年から1年はかかりますが、その時間も大幅に短縮できたという。
「知人たちにも伝えたい!」と今回の購入は大成功だったようです。

設計担当: プレイス・コーポレーション/ https://www.place-re.jp

【平面図】

1F before

1F after

2F before

2F after