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#180

鉄とRの甘辛ミックス レトロフューチャーな駒沢の家

今回は、世田谷・駒沢公園の近くにある築34年のマンションをリモデルされた建築家ご夫妻の家。実は、この家、2021年3月に番組が取材した建築家の2軒目の自邸なんです!なんと、前回の取材後に自宅を売却。リモデルで付加価値が付いた事で購入時を上回る価格で売れたそうです。その売却資金をもとに今回のマンションを購入し、2度目のリモデルに挑戦しました。

以前の家はワンルームをカーテンで上手に仕切っていましたが、コロナ禍でリモートワークが多くなり、ご夫婦が自宅でリモートワークをするには、お互いの声が聞こえてしまうことなどが気になっていたそうです。
今回のマンションもワンルームにリモデルしましたが、以前のマンションより30平米ほど広いので、必要に応じて引き戸でワークスペースや寝室などは仕切れるように空間を工夫しました。
また、部屋の真ん中にある天井から吊り下がっている照明は、2本の鉄骨を使った大きな楕円のフラットバーに照明を仕込んだもので、部屋全体のアクセントにもなっています。
もうひとつの特徴は、「出窓緑化」。既存の出窓部分にインナーサッシを新設してサンルーム空間を作り、お気に入りの観葉植物を置きました。まるで家の中に庭があるような雰囲気に仕上がりました。

ご主人は大手ゼネコンの社員でしたが、今回の2度目のリモデルをきっかけに独立。週6でサウナに通って考え抜いた結果―とのこと。
独立後、初めての作品となった2軒目の自邸は、ちょっと未来の家を想像させる個性的な家でした。

 
設計担当:伯耆原洋太 / HAMS and,Studio https://yotahoki.com/

【平面図】

before

after