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#174

兄の為に一肌脱いで設計 ラフさが心地よい芦花公園の家

今回訪ねたのは、世田谷区にある芦花公園のそばに建つ築19年のマンションをリモデルしたT邸。ご夫婦とお子さん2人の4人家族です。
以前の持ち主が2年前にリフォームしたので状態は良かったのですが、細かく部屋が区切られていて陽の光があまり入らず暗い印象でした。
そこで、Tさんのご主人の弟の建築家にリモデルを依頼。南に面している窓からしか入らない光を何とか部屋全体に光が届く為に、部屋の壁をなんと!ガラスに変えたんです。
ガラスの壁に変えたことで陽の光が部屋全体に入り、開放的な部屋に生まれ変わりました。
また、フローリングは、短いピースを組み合わせて山形に張っていく、フレンチヘリンボーンにしました。カットした木口を中心で合わせるため、張り上げたときに美しい直線が縦長の空間に直線が映え、さらに奥行きを感じさせています。

部屋の一角に設けたガラスで区切られた書斎は、ご主人がコロナ禍の中でリモートワークするには最適な場所となっています。

家族がお互いの気配を感じながら、心地いい空間になったリモデルです。
 
設計担当:COLOR LABEL DESIGN OFFICE / 殿村明彦建築デザイン研究所

【平面図】

before

after