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#97

子どもの為に田舎で暮らす乗馬クラブの中の家

競走馬の故郷。千葉県の北部、下総台地にある富里市。今はスイカの生産地として有名ですが、実は平安時代頃より放牧が盛んな土地でした。現在では競走馬の生産地としても知られています。今回は、そんな緑豊かな土地に住むKさん一家を訪ねました。
これまで都会でマンション暮らしをしていたKさんご夫婦は、長女の誕生を機に、奥様の実家に引っ越し、自然溢れる地で生活しようと決意しました。実は、奥様の実家は競走馬の育成と乗馬クラブを経営しており、親戚一同、馬に関する仕事に従事しています。自分たちが暮らせる場所を探していると、思いついたのは祖父が生まれ育った母屋を再生することでした。建築家の提案は、新たな「古民家の再生」。築90年の古い家屋ながら良質な材料が使われていた母屋をその風合いは上手に残しつつ、現代のライフスタイルに合わせ、快適で便利な暮らしができるようリモデルしたのです。
古民家な趣を保ちつつ、スタイリッシュに仕上がったK邸は、「住まいのコンクール」で優秀賞・2012年「グッドデザイン」賞を受賞しています。
 
設計担当:井川建築設計事務所
http://www.igawa-arch.com/

【平面図】

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