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旅・くらし
「DoTEフェス」
#308
暦に集う
2024年11月24日(日)よる8:54~9:00
木や森のよさを伝える 崎川哲一(さきかわ・てついち)33歳
未来につなぐエール
2024年11月24日(日)午後6:54~よる7:00
「オランダ船で巡る アジア歴史探訪クルーズ ~長崎・釜山・上海~」
#415
世界の船旅
2024年11月23日(土)午前9:30~9:55
報道・ドキュメンタリー
株式会社セコマ 代表取締役会長 丸谷智保 前編故郷の丘からの風景がくれた 「何とかなる」の思い
#85
トップの源流
2024年11月23日(土)よる6:00~6:30
世界一周クルーズで味わう食の楽しみ
#404
飛鳥物語II
2024年11月23日(土)午前9:55~10:00
BS朝日エピソード0~コンテンツ開発秘話~
番組ホームページで紹介しきれないウラ話や苦労話、コンテンツ開発秘話などをご紹介していきます。
BS朝日無料見逃し配信
放送終了後、期間限定で無料配信中!見逃し配信はTVerで!
地方創生DX「発信と体験」
~芸とおもてなしの文化~ あなたの知らない花街の魅力をご紹介します。
上野や浅草からほど近い東京都台東区根岸は、かつて料亭街として賑わいをみせたところです。文人墨客にも愛されたこの町には、まだまだ懐かしい風景が残っています。 今回は、そんな根岸の一軒家をリモデルされたKさんのお宅を訪ねます。Kさんと息子さん、そしてお母様の3人が暮らすこの家は、47年前にお母様が建てたものです。以前は1階にお母様が、2階にはKさんご家族が暮らす二世帯住宅でしたが、お母様も高齢になり、Kさんの手助けが必要になってきました。しかし、以前のK邸には外階段のみで内階段がありませんでした。そのため、なんと1階の天井の一部を開け、梯子を使って1階と2階を行き来していたのです。お母様の食事を抱え梯子を上り下りすることは、不便なだけでなく、危険も伴うものでした。また、家の周囲を住宅で囲まれていたため、昼でも暗く、風の通りも良くありませんでした。1階はお母様が一人で暮らすには広く、無駄なスペースを抱えてしまうという問題も。そこでKさんはリモデルを決意。お母様が建て、家族の思い出が詰まったこの家の面影を残しつつ、快適で家族のライフスタイルにもぴったりと合う家を目指したのです。 およそ半世紀前に建てられ、和の趣向が随所に施されていたK邸。以前8帖だった和室と、お母様の寝室を一つの空間にし、広く明るいリビングにしました。収納の扉には桜色の、壁には利休鼠をイメージした和紙を貼ることで、新しく生まれ変わった空間と、以前から残している空間とをうまく調和させています。また、リビングの一部には畳を敷き、お母様のご友人が遊びにこられた際に寛げるようにしました。畳のスペースは、適度に視界を遮りながらも奥の気配を感じられるよう、萩簾で出来た建具で仕切れるようなっています。和室の収納だったところを活かして仕込んだ明かり天井には、アクリル板の上から江戸からかみを貼りました。江戸からかみに描かれた蔦の模様が美しく浮かび上がり、行灯のように柔らかな光が部屋を包みます。リビングの奥には念願の内階段も確保。動線が良くなり、間取りを最大限に有効に使えるようになりました。また、リビングの窓はペアガラスに変更。断熱性を高めるだけでなく、住宅エコポイントの補助がおり、リモデル費用を抑えることができました。 快適さの中にも懐かしさを残した今回のリモデル。ご友人たちが良く集まるようになったK邸には、下町ならではの温かさと笑顔がしっかりと受け継がれていました。 設計担当:河野有悟建築計画室 http://www.hugo-arc.com/
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上野や浅草からほど近い東京都台東区根岸は、かつて料亭街として賑わいをみせたところです。文人墨客にも愛されたこの町には、まだまだ懐かしい風景が残っています。
今回は、そんな根岸の一軒家をリモデルされたKさんのお宅を訪ねます。Kさんと息子さん、そしてお母様の3人が暮らすこの家は、47年前にお母様が建てたものです。以前は1階にお母様が、2階にはKさんご家族が暮らす二世帯住宅でしたが、お母様も高齢になり、Kさんの手助けが必要になってきました。しかし、以前のK邸には外階段のみで内階段がありませんでした。そのため、なんと1階の天井の一部を開け、梯子を使って1階と2階を行き来していたのです。お母様の食事を抱え梯子を上り下りすることは、不便なだけでなく、危険も伴うものでした。また、家の周囲を住宅で囲まれていたため、昼でも暗く、風の通りも良くありませんでした。1階はお母様が一人で暮らすには広く、無駄なスペースを抱えてしまうという問題も。そこでKさんはリモデルを決意。お母様が建て、家族の思い出が詰まったこの家の面影を残しつつ、快適で家族のライフスタイルにもぴったりと合う家を目指したのです。
およそ半世紀前に建てられ、和の趣向が随所に施されていたK邸。以前8帖だった和室と、お母様の寝室を一つの空間にし、広く明るいリビングにしました。収納の扉には桜色の、壁には利休鼠をイメージした和紙を貼ることで、新しく生まれ変わった空間と、以前から残している空間とをうまく調和させています。また、リビングの一部には畳を敷き、お母様のご友人が遊びにこられた際に寛げるようにしました。畳のスペースは、適度に視界を遮りながらも奥の気配を感じられるよう、萩簾で出来た建具で仕切れるようなっています。和室の収納だったところを活かして仕込んだ明かり天井には、アクリル板の上から江戸からかみを貼りました。江戸からかみに描かれた蔦の模様が美しく浮かび上がり、行灯のように柔らかな光が部屋を包みます。リビングの奥には念願の内階段も確保。動線が良くなり、間取りを最大限に有効に使えるようになりました。また、リビングの窓はペアガラスに変更。断熱性を高めるだけでなく、住宅エコポイントの補助がおり、リモデル費用を抑えることができました。
快適さの中にも懐かしさを残した今回のリモデル。ご友人たちが良く集まるようになったK邸には、下町ならではの温かさと笑顔がしっかりと受け継がれていました。
設計担当:河野有悟建築計画室
http://www.hugo-arc.com/