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#42

グリーンリモデル診断で健康になった小倉の家

今回辰巳琢郎が訪ねたのは、関門海峡に挟んで九州の玄関口として古くから栄える北九州市にある、築26年の木造2階建てのお宅です。
こちらにお住まいのKさんご夫妻には、2人のお子さんがいらっしゃいますが、おふたりとも既に独立、以前は4人で暮らしていた家にご夫妻2人で暮らすこと になりました。居住人数が減り、使わなくなったスペースが増えた一方、既存の間取りには狭さを感じていたKさん。床の腐食や、冷暖房の効率の悪さも気に なっていました。そこで、グリーンリモデルマイスターと呼ばれる専門知識を持った診断士が、健康への影響や耐久性、節水や省エネなど、様々な観点から家を 評価する「グリーンリモデル診断」を受診することに。その診断結果をもとに、健康や環境に配慮した、人にも地球にも優しいリモデルで、より快適な家づくり を目指したのです。
以前のK邸は、リビングが西向きにあり、全面ガラス窓からの放熱が大きく、冬場は暖房器具を複数使用しなければならないほど冷え込みました。そこで、南側 にあった、物置としてしか使われていなかった和室をリビングに取り込み、南向きの大きなLDKにしました。床暖房やペアガラスを採用したことで、寒い日で も快適に過ごせるようになり、同時に光熱費やCO2の削減にも効果を発揮しています。
キッチンは、奥様の夢だったという対面式キッチンに変更しました。洗い物をするとき、皿の上で水が広がり、ほうきのように汚れを落とす水栓や、排水口を隅 によせ、水を流すだけでゴミを排水口に流せるよう設計されたシンクなど、最新のキッチン設備のおかげで、食事の後片付けも簡単にできます。
1階にあった浴室は、2階に移動させました。寝室や洗濯機置き場の近くに浴室を持ってくることで、着替えや洗濯、洗濯物干しや収納などが一連の流れで行えるようになり、家事が格段に楽になりました。
リモデルによって家事の負担が大幅に減り、快適な生活を手に入れたKさんご夫妻。ご主人も奥様も、趣味に打ち込める時間が増え、一層充実した毎日を送られているようです。
 
設計担当:ハウジングプラザ
http://www.housingplaza-net.co.jp/