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#29

間取りとゆとりが広がる家

今回辰巳琢郎が訪ねたのは、落ち着いた街並みの閑静な住宅地、目黒区碑文谷。 Sさんご夫妻は、二人のお子様たちとそれまで住んでいた広い賃貸の戸建から、お子様たちが独立をされて、今の年令のご夫妻にあった程良い広さの築35年の低層マンションを購入してリモデルして住み替えました。
間取りはリビングダイニング・キッチン・ゲストルームと寝室という広い2LDK。 全体が三角形というちょっと特殊な形です。 南側が解放感あふれる全面窓とバルコニーですが、かつては3つの部屋に区切られていました。 それを大きなワンルームのリビングダイニングにしました。 以前の納戸は光がはいらない三角形のデッドスペースでしたが、奥様の提案でそこにキッチンを移動し、窓が無いので南側のリビング側に大きな窓を付け、外光を取り込める構造にしました。 以前のキッチンだったスペースは、同じく内窓を付けて外光を取りこみ、ゲストルームになりました。 大きな壁面収納も作り、普段はウオークイン・クローゼットとしても活用できます。 また大量の食器などを収納する為、壁一面を高級感が感じられるオークのフローリング材を利用したクローゼットにし、その上下には全面に鏡を張り、床と天井の空間に広がりを出しました。 まるで、木製のクローゼットが大きなリビングからつながる空間で宙に浮いているように見えます。
家族構成や年令とともに、住み方を変えて暮らして来たSさんご夫妻。 今、お二人は居心地のいい空間を手にして、とても快適に暮らしています。 毎週末遊びに来るお子さん、お孫さんとの時間も大切にしながら、 ご自分たちの時間もとても有意義に過ごされている、Sさんご夫妻でした。
 
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