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#316

富山県庁舎本館ⅠⅡ

昭和5年(1930)に火災で焼失した旧県庁舎の復興建築。鉄筋コンクリート造(一部、鉄骨鉄筋コンクリート)4階建(一部、5階)、平面は中庭のある横日の字型、北正面中央部に斜道がある車寄せが付き、2階が玄関となる。外観は花崗岩を張り、その上にスクラッチタイルを張る。庇や壁頂にテラコッタを飾る。内部のホールや大階段にテラゾー(人造大理石)や大理石が使われ、知事室や特別室などは当初の内装を残している。設計は、国会議事堂や旧文部省庁舎も設計した大蔵省営繕管財局工務部長・大熊喜邦で、シンプルながら左右対称の豪壮なデザインを採用した。威厳と風格のある堂々とした富山県戦前期を代表する大規模建築である。