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#26

命を救う!スゴ腕ドクター26
~胃がん・ひざの痛み・くも膜下出血~


■ひざの痛みを治す!「人工関節置換術」
苑田会人工関節センター病院 杉本和隆院長

国内の患者数が3000万人と言われる「変形性ひざ関節症」。※1
ひざ関節の軟骨が加齢などによってすり減ることでひざに痛みが生じ、重症化すると歩くことができなくなる。
苑田会人工関節センター病院の杉本和隆医師は、ひざの関節を人工の関節に置き換える「人工膝関節置換術」のエキスパート。
これまで人工関節の手術はひざを大きく切り開く必要があったが、「MIS」と呼ばれる傷の小さな手術で術後の回復が大きく向上した。
患者のために日々闘う杉本医師に密着する。
※1出典 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/07/dl/s0701-5a.pdf


■突然死を防ぐ!
「脳動脈瘤クリッピング術」
藤田医科大学ばんたね病院 加藤庸子教授

年間約11万人が命を落とす脳卒中。※2
中でも死亡率が高いのが「くも膜下出血」だ。
去年、ジャニー喜多川さんもこの病で命を落とした。
藤田医科大学ばんたね病院の加藤庸子医師は、くも膜下出血を未然に防ぐ「脳動脈瘤クリッピング術」をこれまでに3000件以上行ってきたスペシャリスト。
脳の血管にできたこぶ「未破裂動脈瘤」を特殊なクリップで止め、くも膜下出血を未然に防ぐ。
2006年に脳神経外科で女性初の教授になり、多くの患者を突然死から救ってきた。
世界中から依頼され、クリッピング術を伝えるため海外を飛び回っている。
男性社会の外科の世界で偏見と闘いながら患者と向き合ってきた加藤医師に密着する。
※2出典 http://www.seikatsusyukanbyo.com/statistics/2016/009216.php


■胃がんを切らずに治す!
「内視鏡的粘膜剥離術」
日本大学病院消化器病センター長
後藤田卓志教授

患者数が約20万人に上る胃がん。※3
日本大学病院の後藤田卓志教授は、胃がんの内視鏡治療の権威だ。
内視鏡的粘膜剥離術と呼ばれる胃がんの内視鏡治療の開発者の一人で、これまで3500件以上の患者を救ってきた。
開発に関わった様々な様々な器具を使い分け、これまで開腹手術でしか治せなかったがんも内視鏡だけで治療する。
さらに、胃がん患者を減らすため、原因のひとつといわれるピロリ菌の除菌治療についても研究を進めている。
座右の銘は「最善を祈って、最悪に備える」。
胃がんで亡くなる患者を減らすため、日々闘う後藤田医師の姿に迫る。
※3出典 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/17/dl/05.pdf