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#12

命を救う!スゴ腕ドクター12
~最新治療スペシャル~

重い病気、つらい症状が出た時、頼りになるのが日々患者のために闘う医師たち。そんな医師の中には卓越した技術を持つ“名医”がいる―。患者のために全力で闘う“スゴ腕のスーパードクター”たちに密着する、シリーズ第12弾!
今回は、「サイバーナイフ」と呼ばれる最新機器を使ったがんの放射線治療に全国に先駆けて取り組む、新百合ヶ丘総合病院の宮崎紳一郎医師。さらに、「ダヴィンチ」と呼ばれる手術支援ロボットを駆使し、胃がんや食道がんなどから多くの患者を救う、藤田医科大学病院の宇山一朗医師。そのほか、成人の8割がかかっているといわれる「歯周病」のスゴ腕ドクターなどを紹介!


■肺がんなど
新百合ヶ丘総合病院 サイバーナイフ治療部 宮崎紳一郎部長

肺がんのほか全身のあらゆるがんを手術せずに治すスゴ腕ドクターがいる。新百合ヶ丘総合病院サイバーナイフ治療部の宮崎紳一郎部長だ。サイバーナイフと呼ばれる最新機器を使った放射線治療に全国に先駆けて取り組み、これまで6500例を超える治療を行ってきたエキスパート。サイバーナイフとは、コンピューターで制御されたロボットアームで、様々な角度から放射線をがんにピンポイントで照射する最先端の治療機器。巡航ミサイルに用いられている追尾システムを応用し、呼吸などで患者の体が動いても周囲の正常な組織を傷つけることなくがんだけを正確に治療できる。手術をしないがん治療に挑む、スゴ腕ドクターに密着する。

 


■胃がん
藤田医科大学病院 上部消化管外科 宇山一朗教授

これまで高額な医療費がかかっていた手術支援ロボット「ダヴィンチ」による手術。今年4月から保険で受けられる病気の対象が広がり、多くの患者がダヴィンチによる手術を受けられるようになった。このダヴィンチを使った治療のパイオニアが、藤田医科大学病院の宇山一朗教授。腹腔鏡と呼ばれる内視鏡手術に力を入れ、王貞治氏の胃がんの手術を担当した。宇山医師は早くから、患者に負担が少ないダヴィンチに注目。胃がんや食道がんなど様々ながんをダヴィンチを使って治療してきた。今、宇山医師が挑んでいるのが、これまで難しいといわれていた進行がんの手術。ダヴィンチを自在に操るスゴ技に密着する。

 


■歯周病
誠敬会クリニック銀座 吉野敏明院長

患者数が300万人を超える歯周病。バクテリアなどの細菌が歯と歯茎の間に入り炎症を起こす病気で、歯を失う一番の原因だ。この歯周病を最新のレーザー治療装置で治すスゴ腕歯科医師がいる。誠敬会クリニック銀座の吉野敏明院長だ。治療は、歯と歯茎の間に特殊な薬剤を入れレーザーを当てる。すると、繁殖した細菌を約1000万分の1にまで減らせるという。治療にかかる時間は1本の歯につき20秒程度。治療後は歯茎からの出血もなくなるという。おいしく物を食べ、健康な生活を送るために不可欠な「歯」。最新治療に挑むスゴ腕ドクターに密着する。

 


■非歯原性歯痛(虫歯ではない歯の痛み)
慶應義塾大学医学部 歯科・口腔外科学教室 和嶋浩一非常勤講師

虫歯がないのに歯が痛む「非歯原性歯痛」と呼ばれる病気が最近注目を集めている。頬の筋肉が肩こりのように硬くなったり、インプラント手術などで神経が損傷されることで発症する。この非歯原性歯痛を治療するエキスパートが、慶應義塾大学医学部の和嶋浩一医師だ。元々、虫歯の治療を専門にしてきたが、虫歯がなくても歯の痛みを訴える患者が多いため、非歯原性歯痛の治療に挑み始めた。現在、病気の啓もうと治療のため日本全国を飛び回る、スゴ腕歯科医師に密着する。