放送内容

#102

十二ヶ岳・節刀ヶ岳(じゅうにがたけ・せっとうがたけ)後編

金子貴俊さんは、前回登頂した十二ヶ岳から節刀ヶ岳への縦走を目指します。
節刀ヶ岳は、山頂がとがった立派な山容をしており、富士山の展望が抜群の山として知られています。
 
コース序盤は、ロープや梯子などアップダウンのあるアスレチックな登山道。
いきなり現れるのは、今回の縦走ルートで一番の難所とも言える、約25mの崖。金子さんは、断崖絶壁のスリリングな岩場を、固定されたロープを使って足場を確かめながら慎重に下りていきます。
 
そして、高度感のある痩せ尾根を歩いて行くと、やがて視界が開き、切り立った岩の展望スポットに到着します。真正面に捉えたのは、日本のシンボル、富士山と西湖の絶景です。
圧倒的な存在感を放つ富士山は、見る場所や時間によって一瞬一瞬でその姿を変えるため、何度見ても飽きることがありません。しかし、登山開始からここまで、富士山頂には、ほんの少しだけ雲がかかっていました。
 
富士山の顔をはっきりと捉えたい金子さんは、さらなる富士絶景を求めて、いよいよゴール地点となる節刀ヶ岳の頂きへ。
最後に待ち受けていたのは、太陽の光を真正面に受け、くっきりと顔を出した綺麗な富士山の姿でした。長く険しい道のりを乗り越えたからこそ出会えたダイナミックな光景に、金子さんの喜びもひとしお。
さらに、その周囲には、河口湖や山中湖、黒岳や三ツ峠山、そして、南アルプスまで遠望でき、思い出深い山行となりました。
 
節刀ヶ岳
標高1736m
山梨県笛吹市