放送内容

#73

鳳来寺山(ほうらいじさん)後編

先週に引き続き、徳川家康ゆかりの地として知られる鳳来寺山の後編をお届け。
鳳来寺山は、1500万年前の火山活動によって形成され、山全体が国の名勝・天然記念物に指定されています。
 
本堂までやってきた本上さんが次に向かったのは、鳳来山東照宮。
日光東照宮、久能山東照宮に次ぐ「日本三大東照宮」の一つに数えられています。
徳川家康の父がある時、鳳来寺を訪れ祈願したところ、すぐに家康公が生まれました。この話に感銘を受けた江戸幕府3代将軍家光は東照宮の建立を発願したといいます。東照宮にある建造物の多くは国の重要文化財に指定され、葵の御紋を見ることもできます。
 
さらに本上さんは、冷え固まったマグマが露出した登山道で、火山岩を採石した跡を発見。採石される原石はとても良質なことから、この火山岩を使った硯(すずり)が、開山当時の約1300年前から作られていたそう。鳳来寺硯は今なお土産品として人気を集めています。
 
歴史や大自然、ビューポイントなど鳳来寺山ならではの魅力を存分に味わいながらいよいよ山頂へ。辿り着いた先には、宇連山や三ツ瀬明神山、三河湾を一望できる絶景が待っていました。
 
鳳来寺山(ほうらいじさん)
愛知県新城市
標高695m

 


 

今回登る山・鳳来寺山(愛知県)
前回に続き、本上まなみが鳳来寺山(ほうらいじさん)を登る。
愛知県の北東部に位置する鳳来寺山は標高695m。火山活動によって形成された特異な山容を持ち、古くから“修験道の霊山”として扱われている。
前回、「鳳来寺本堂」まで登った本上。今回は本格的な登山道に入り、鳳来寺山の山頂部の先に待つ絶景スポットを目指す!

 

鳳来寺山の情報はこちら(YAMAP)
https://yamap.com/mountains/204

 

山中にひっそりと佇む東照宮
徳川家康の両親が立派な男の子を授かりたいと「鳳来寺」で祈願したところ、家康が誕生。その縁を知った三代将軍・家光が「鳳来山東照宮」の創建を命じた。江戸時代には番所があり、参拝するため通行手形が必要だったのだとか。
東照宮の聖域を守る狛犬の逸話を伺った。戦に向かう武士のために家族が狛犬を削って御守りとして持たせたことから、段々丸くなっていったとのこと。

 

一気に視界が開ける“鷹打場”
東照宮から歩くこと30分、“鷹打場”と呼ばれる眺望抜群のスポットからは、幾重にも連なり美しい山並みを形成する奥三河の山々を見ることができた。江戸時代、弓の矢羽根に使う羽根を献上するため、見晴らしの良いこの地で鷹を捕獲していたという。

 

岩峰から見渡す絶景
火山噴火と風化による浸食作用によって形成された鳳来寺山では、約1300年前から採石した原石を活用して硯が作られていた。
「とみかわや」杉山店にて購入できるお菓子「仏法僧の里」でエネルギーを補給し、木々に囲まれた鳳来寺山山頂に到達。その先にある瑠璃山の岩峰からは、愛知県を代表する名山の三ツ瀬明神山や宇連山に加えて、三河湾も一望できた!