放送内容

#72

鳳来寺山(ほうらいじさん)前編

本上まなみさんが登るのは、戦国武将ゆかりの地として知られる霊山、鳳来寺山。
1500万年前の火山活動によって形成され、山全体が国の名勝・天然記念物に指定されています。山中には、仁王門や鳳来寺、東照宮などの戦国武将ゆかりの歴史遺産が多く点在。随所の岩肌から望む景色は抜群で人気スポットになっています。
 
登山口から始まる長い参道の石段は、1425段。1159年(平治元年)、平清盛と戦った平治の乱に敗れた源頼朝は、鳳来寺に3年間匿われ、その後鎌倉幕府を開き、感謝の意を込めてこの石段も造ったと言われています。
 
その道中では、松尾芭蕉がこの地で読んだという句碑や、3代将軍徳川家光の
寄進によって建てられた仁王門のほか、樹齢800年の大スギ「傘杉」、巨岩の下をくぐる「胎動くぐり」など、複数の見どころに触れながら長い石段を登っていきます。
 
石段を登り切り辿り着いたのは、鳳来寺本堂。家康の両親が立派な男の子を授かりたいと鳳来寺で祈願したところ、家康が誕生しました。このご縁から鳳来寺は子宝のパワースポットとして親しまれています。本上さんは副住職に本堂の中へ案内してもらい徳川家康にまつわる不思議なエピソードを伺います。
 
そして本堂の正面にある絶好のビュースポットへ。目の当たりにしたのは、
世にも珍しいかわいいハート型の絶景でした。
 
鳳来寺山(ほうらいじさん)
愛知県新城市
標高695m

 


 

今回登る山・鳳来寺山(愛知県)
今回は本上まなみが鳳来寺山(ほうらいじさん)を登る。
愛知県の北東部に位置する鳳来寺山は標高695m。1500万年前の火山活動によって形成された特異な山容を持ち、歴史遺産が点在するパワースポットとして親しまれている。
2週にわたってお届けする鳳来寺山の前編では、表参道登山口からスタートし、見どころ満載の石段を登って、鳳来寺山本堂の絶景を目指す!

 

鳳来寺山の情報はこちら(YAMAP)
https://yamap.com/mountains/204

 

1,400段以上続く石段の登山道
登山口から本堂まで続く参道の石段は、なんと1,425段!寄進したのは源頼朝で、平治の乱に敗れた後、鳳来寺にかくまわれ命を救われたことから、感謝の意を込めて石段を作ったと言われている。
徳川三代将軍 家光が寄進した「鳳来寺 仁王門」で、仁王像を拝見した。

 

樹高60mを誇る名木
仁王門から石段を登ること5分、鳳来寺山で最大の巨木「傘杉」が姿を現した。樹齢800年で、高さは60mを誇る。
道中では、シダ植物の「マメヅタ」やシュロの木、「鬼の爪あと(龍の爪あと)」といわれる巨岩を見ることができた。
狭い洞窟を通り抜けることにより、肉体と魂を浄化して生まれ変わるという修行「胎内くぐり」にも挑戦!

 

かわいいハート型の絶景
703年に創建された「鳳来寺」は、徳川家康とゆかりの深いお寺。両親が祈願し家康が誕生したことから、子宝パワースポットとして親しまれている。副住職から後世に伝わる貴重な話を伺った。
石段を登り切った先にある鳳来寺本堂で待っていたのは、世にも珍しい絶景!山の斜面の木を伐採した跡がハートの形に見え、三河湾も一望できた。
次回は、さらなる絶景が待つ山頂を目指す!