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放送内容
そこにあるもの。 ~繋ぐ。送る。生きる。文化といのち~
#08 鳥取 宝木の菖蒲綱
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ナレーション:戸田菜穂(女優)
番組概要
そこにあるもの。 ~繋ぐ。送る。生きる。文化といのち~
全国各地に伝わる行事や祭り・冠婚葬祭などの風習。
季節や恵みに感謝し、地域の絆を繋げるものとして今に伝わっています。
「そこにあるもの。」
それはずっと前からそこにあって、その地域や文化を支え人生を豊かに彩っています。
時を超えて綿々と受け継がれてきた行事や風習は、現在どう伝えられているのか。
どんな想いが、祭りの開催や存続に繋がっているのか。
そこに生きる人々や子どもたちに、どうやって地域の誇りを渡していけるのか。
行事や祭りに関わる人々の言葉や活動を通して、地域文化や暮らしの今と未来を紹介します。
「エイトー、エイトー」
のどかな町並みに元気な子どもたちの声が聞こえてきます。
鳥取市気高町の宝木で続く、菖蒲綱の民俗行事です。
もとは旧暦の5月5日、端午の節句に行われており、現在は毎年6月初旬に行われるこの行事、参加するのは7歳から14歳までの少年たち。子どもたちの自主的な活動として150年以上続いています。
行事は、菖蒲・ヨモギ・カヤを束ねて作った綱を古町と新町に分かれて担ぎ、応援歌を歌いながら地区の家々の邪気を払ってまわります。午後には綱引きと相撲で対抗戦が行われるというもの。
いつもは近所で仲の良い子どもたちもこの時ばかりは対抗意識を燃やします。見守る大人たちも大興奮!
勝っても負けても、みんなの笑顔は絶えません。
子ども同士で話し合う姿、それを温かく見守る地域の大人たち。健やかな成長を願うその姿がここにずっと続いているのです。