放送番組審議会

BS朝日第71回 放送番組審議会議事録
BS朝日は、平成30年4月13日に、第71回放送番組審議会を開催しました。(2018.4.17)
開催日時 2018年4月13日(金)午後1時~2時30分
開催場所 BS朝日大会議室
出席者

若林委員長、安部副委員長、青木委員、佐藤委員、中本委員、野村委員、原田委員
(欠席:中町委員=書面にて講評提出)

【会社側】
菊地代表取締役社長、壁谷常務取締役、横山取締役、藤川取締役編成制作局長
岩田常務執行役員編成制作局専任局長、上田編成制作部長、
遠藤プロデューサー、川岸プロデューサー
(事務局)佐藤事務局長、堀ライツ・考査室員

 

 

議題

(1)会社側より報告
(2)2017年度下期の番組種別の集計結果について
(3)2018年4月改編について
(4)前回課題番組「BS朝日日曜スクープ」について報告
(5)課題番組「土井善晴の美食探訪」講評
(6)次回日程および課題番組について
(7)その他

配布資料

(1)BS朝日主要単発番組一覧(2018年3月~5月)
(2)BS朝日スポーツ単発放送実績一覧(2018年3月~5月)
(3)2017年度下期(10月~3月)の番組種別の集計結果について
(4)2018年4月改編について(基本編成表・改編概要)
(5)2017年度 BS放送 時間区分別視聴世帯・率状況
(6)「BS朝日日曜スクープ」ご審議を受けて
(7)4K放送関連資料
(8)次回課題番組案
※BS朝日2018年4月編成パンフレット
※BS朝日番組審議会委員名簿(2018年4月~)
※2018年度BS朝日放送番組審議会開催日程案

講評

・京都と築地でハモとマグロの包丁さばきを取り上げていた。道具の大切さ、食の裏方を取り上げていくのもいいのではないか。
・ハマってしまって、レギュラー放送も見ている。その一因は土井先生の人柄であり、独特の表現。中国の宮廷料理を「本を読むみたいな」と形容したところや、「海の春と山の春が一緒にやってきた」などの表現がいい。秘伝のスパイスを当てたり、調理方法を聞き込んだりなど、玄人でないと言えないコメントも楽しい。
・超高級店ばかりな点も大人な番組だと思う。見て楽しむにはちょうどいいのかもしれないが、大衆的なお店ももっと紹介されるといいのではないか。
・画に迫力があった。とてもきれいだった。
・ずっと2時間見続ける人がいるのだろうかと思ってしまう。合間に何か別のことをしたくなってしまう。こんなに長い番組でいいのか疑問。
・ディレクターが画面に映りこんだり、土井先生や出演者に話しかけてしまったりなど、余計なことをしている。結果的に土井先生たち出演者の視線が定まらない。
・音楽がひどい。なんでもありの状態。音楽家に聞かせたが、節操がない、思いついた物が入ってきてしまっていると評された。知性がない。
・4Kのせいで1カメになっているから、映像にアクセントがつかなくてこちらも知性がない。
・土井先生を活かす演出ができていない。いい場所、いい話のところをディレクターやプロデューサーが潰してしまっている。
・ゲストのタレントは要らない。アナウンサーがサポートした方が土井先生が生きるのではないか。
・土井先生を見ていると専門分野で専門家が活躍しているのが見えて楽しい。お茶目に、時に撮影されているのを忘れた感じで大の大人が喜々としている姿が微笑ましい。その先生の背中から見える
・築地の回で土井先生が「日本の自然が集まっている」など、詩的な感想を言っていたが、出方の立場からすると、充実したロケの時にしか出ない言葉だと思う。
・スタッフの技術が高い。1カメなのに料理の映像を撮る技術がすごい。
・2時間といえば映画サイズなので、ストーリーや算段がないと難しい。新しいチャレンジをしているのは伝わってきた。作りたい人が作りたい物を作っている。勢いで120分を作るのは中々難しいが、オンリーワンの匂いがするので「120分の料理番組」という看板番組を目指して欲しい。
・お酒を飲まない、純粋に料理を楽しむのがいい。
・「あれだけ素材が良ければ美味しいはずだろう」、「あれだけの価格であれば美味しくて当然」と思ってしまう場所もあった。
・鯖寿司の作り方など、よくここまで裏側を見せてくれると思う店もあり、興味深かった。
・「日本に旬の物がなくなっている」、「いいものが日本で手に入らない」という現実を伝えてくれた。日本の人たちが日本の中で旬の物を消化するのが良いのではないかと改めて思った。
・スマートフォンで写真を撮るシーンを使うのは必要ないのではないか。若い子と同じ感覚に下りない方がよいのではないだろうか。
・ディレクターが出てきてしまうのはわざとなのか?→(プロデューサー)開始当初、土井先生と料理人の会話が専門的になりすぎてしまったので、入れ込むようにしたが、現在は避けている。
・タイトルもいい。ロゴもいい。またタイトルの出し方もいい。
・土井先生が料理、美食に惚れこんでいるのが伝わってくる。
・ナレーションが淡々としていてしずる感や感動が伝わってこない。
・旬でないタレントが旬を紹介する番組に出てくるのはいかがなものか。
・3月末に放送された「もう一度観たい美味しい名店」はよかった。
・店の器や調度品、家具類の紹介を盛り込んでもいいのではないか。
・美酒が出てこないことが大変不満。コメントにはお酒の話が出てくるのに、一切映像に出てこないのはもったいない。飲まなくてもいいから、映像を当てて欲しい。
・シズル感たっぷりで見ているのが酷と思えるほど映像の側面から職人の技を伝えていた。みずみずしさだけでなく、料理の質感も伝わってくる。
・紹介されていたお店はいずれも名店だが、家庭でも活かせる料理についての情報に魅力があった。
・たとえば、お酒、食材の使い方についてで、ウニのてんぷらや、お酒の使い方など、ぜひ試してみたい。
・店の選定について「なぜその店をとりあげるのか」番組内でもう少し言及があったほうが視聴者にとって親切だったのではないか。そういった意味では、「家庭画報」編集者の言葉は非常に魅力があった。番組自体としての「着眼」も積極的に伝えて欲しい。
・銀座、京都といった場所を絞ってのガイドブック的ともいえる構成である一方、1日では(いろんな意味で)回りきれない、食べられないという内容に思う。1食で大満足の内容。そのあたりの番組構成と視聴時の気分のずれがあった。
・市場のいきいきとした雰囲気や一緒に「食」を楽しむということが伝わってきた。一方で、これまでの落ち着いた雰囲気の番組ではない印象もあり、視聴者としては両方の魅力を期待したい。

 

次回日程:第72回・7月20日(金)13時~
課題番組:「クイズ☆モノシリスト」