BS朝日第53回 放送番組審議会議事録
BS朝日は、平成25年10月18日に、第53回放送番組審議会を開催しました。(2013.10.18)
開催日時 |
平成25年10月18日(金)午後1時00分~午後2時40分 |
開催場所 |
BS朝日大会議室 |
出席者 |
近藤委員長
若林副委員長、近藤大博委員、玉生委員、中井委員、水口委員、野村委員、吉永委員
【会社側】
風間代表取締役社長、木下専務取締役、塚本常務取締役、岡田常務執行役員編成制作局長、
山田常務執行役員編成制作局専任局長、山田営業局次長、江頭編成制作部長、
柿崎編成制作部プロデュ―サー、 坂口編成制作部プロデューサー
(事務局)
佐藤事務局長、根岸担当部長、北川編成業務部員
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議題 |
【1】 会社側より報告
【2】 2013年10月改編について
【3】 2013年度上期の番組種別の集計結果について
【4】 前回課題番組「ヨーロッパ食堂」について報告
【5】 課題番組「京都1200年の旅」講評
【6】 次回日程および課題番組について
【7】 その他
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講評 |
DVDで丁寧に視聴すると、番組の細かい工夫に気づく。初めて知ることも多く、勉強になった。
映像は時間や光線を選んでいて、美しい。十分京都を味わい、また実際にも行きたいと思わせる内容であった。特に、寺の庭の美しさはハイビジョンならでは。平安神宮の赤と緑のコントラストなど、建物の美しさも素晴らしかった。
寺の住職と旅人が並んで語りかけるのが良い。京産大・井上名誉教授の話もとても分かりやすい。
全体として「いい番組だ」という印象を持った。
寺社が「戦乱の時代」をどのように生き抜いてきたのかが分かって面白い。
足利尊氏を取り上げていたのが興味深かった。さらに深く調べて、ドラマチックに演出してみてはどうか?今の時代には響く内容だと思う。
「京都の外れ」など未知な部分に目をつけているのが良い。
知っているつもりであったが、「ああそうだったのか」と思わされることも多く、高尚で質の高い京都観光案内に仕上がっている。
尾上松也さんは旅人としても独特の感じを出せている。
「歴史」の縦軸と「人物・観光、文化」の横軸がどういう点で交わっているのかが分からない。大河ドラマ的に京都をくくる筋を作ることで立体的にし、時代を縦軸にした番組構成にしてみてはどうか?
深く丁寧に「歴史」に踏み込んでみてはどうか?
視聴後に、京都を再発見したという印象は受けなかったため、美術品などをそつなく映し出すだけでなく、番組独自のコンセプトをはっきり打ち出したり、ひねりを入れたりしても良いのではないか?
一般公開されていない国宝など、普段見られないものを取り上げてもらえると嬉しい。
「火曜日よる10時から」という時間帯にリアルタイムで視聴者が楽しめる工夫をすべき。
登場人物の名前や年表のテロップが一気に出てきてすぐ消えてしまうので、情報に追いつけない。データ放送でフォローするなどの工夫があってもいいのでは?
緻密なカメラワークで美しい映像を見せているが、一般の客は入ることができる場所なのか、実際に見ることができるものなのかが気になった。
京都は、「美しさ」だけではなく、「しぶとさ」を持ち合わせている。そこを打ち出してみてもいいのでは?
寺社の代表的な美術作品にもう少し触れてもいいのではないか。龍安寺であれば、石庭ではなく襖絵に、天龍寺であれば「雲龍図」、相国寺なら若冲、醍醐寺なら「花見の図」など。誰がいつ描いたのか、などの情報を載せたり、もう少し長く尺を取ったりして作品を映し出してもいいのではないか?
BGMをもう少し下げても良いのでは。映像に合わせたもの(雅楽など)で工夫すべき。
キャストの3人が活きる演出の仕方を考えなおすべき。
学者や美術史の専門家のコメントなどを入れてみてはどうか?さらなる知的好奇心をもって見られるようになるはず。
京都を語るためには、「政治」と「宗教」が不可欠だが、そこが抜け落ちているため、改善を要する。また美術史、歴史、お寺と人物の関係などをこまめに調べて入れていくべきだ。
訴えかけるメッセージ性がないため、「京都ガイドブック」となってしまっている。細やかで丁寧な情報(地図、用語、人物解説等)をテロップでつけるなど解説を充実させるべき。
寺社だけでなく、別の側面から京都を取り上げるのもよいのでは?「あれを見れば京都のことは分かる」とされるような1200年の『京都全集』をつくるくらいの意気込みでやってみてはどうだろうか?
◆次回日程:第54回・1月24日<金> 課題番組:「いま日本は」
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