BS朝日第50回 放送番組審議会議事録
BS朝日は、平成25年1月25日に、第50回放送番組審議会を開催しました。(2013.1.25)
開催日時 |
平成25年1月25日(金)午後1時00分~2時45分 |
開催場所 |
BS朝日大会議室 |
出席者 |
近藤委員長
若林副委員長、近藤大博委員、玉生委員、中井委員、水口委員、野村委員、吉永委員(書面にて提出)
【会社側】
風間代表取締役社長、木下専務取締役、塚本常務取締役、壹岐取締役営業局長、岡田常務執行役員編成制作局長、
山田常務執行役員編成制作局専任局長、江頭編成制作部長、有賀編成制作部 編成担当副部長、
江野編成制作部 報道・企画担当副部長、魏編成制作部プロデューサー
(事務局)
佐藤番組審査部長、濱嶋番組審査部員
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議題 |
【1】 会社側より報告
【2】 前回課題番組「城下町へ行こう!」について報告
【3】 課題番組「ボクらの地球」講評
【4】 次回日程および課題番組について
【5】 その他
<シリーズ全般について>
・ “アースフレンドリーメディア”にふさわしい作品だ。動物好きにはたまらない。
・ オープニングが長い。
・ 「自然と人間の共生」「未来へのヒントを探す」という番組のコンセプトがよく伝わってくる。
・ 「国内・海外、ナビゲーターの有無といった縛りをつけない」「スタッフも毎回違うスタイルにする」ことでバリエーションを持たせたい、という狙いがうまく出ている。
・ “自然もの”“紀行もの”は他局との競争になる分野。制作体制に制限をつけない、というスタイルだが、区別化のために、シリーズに統一感を持たせることも考えてみては?
・ 問題提起はあっても、それを解決するヒントが提示されなかった。
・ どうやって迫力のある映像を撮っているのか、苦労話やネタばらしを盛り込んでほしい。もっと視聴者を引き付けるはずだ。
・“生物の楽園”にも人は住んでいる、ということをあらためて考えさせられた。
・深く考え込ませるのではなく、開放的な気持ちでゆったりと見られた。
・この手の番組では、ほとんどナレーターは画面に出てこないが、出してもいいと思う。2時間ナレーションをしてきて、「私はこう感じた」と語らせると、他の番組との差別化もできるのでは。
・学術的な視点を入れてほしい。感性に訴える部分は十分すぎるほどあるが、理知的で、説得力のある部分も足さないと、内容の浅い番組になってしまう。
・ 3作品とも構成がわかりやすく、混乱することなく見ることができた。
・ 実際にそこで暮らす人と、外からやってきて「自然を守れ」と主張する人の意識の差に、はっとさせられた。
・ ワクワクするような動植物がもっと出てきてもよかったと思う。また、そこで暮らす人々の歴史も掘り下げてほしかった。
<ボルネオ 生き物たちの楽園 大河の源流を求め600キロ>
・ 案内人の松川あおいさん(京都大学博士課程)の魅力が引き出されていた。研究者としての視点が新鮮で、感嘆した。キャスティングはどのようにしているのか知りたくなった。
・ 榮倉奈々さんのナレーションは、読まされている感じがした。自分の言葉になっていないのがもったいない。
・ よく松川さんを見つけたな、と感心した。松川さんを「よく見つけた!」の一言。研究者としての視点で物事が切り取られ、普通のレポーターが旅するより、よっぽど引き込まれた。
・ 芸能人よりも、その土地を熟知している人が旅した方がいい。
<イルカの島の奇跡 東京の秘境・御蔵島>
・ 鈴木あやのさん(水中モデル・写真家)に興味がわいた。鈴木さんとイルカに密着した1時間の番組でも十分成立すると思う。
・ イルカの映像が特にきれいだった。撮影方法を知りたい。
・ なぜこのような不便な土地に人がいるのかを知りたい。
・ 海に囲まれ、言い伝えや伝承などがあるはず。民俗学、文化人類学などの分析を付け加えれば、より深みが増すはずだ。
<マダガスカルを空から見る ~インド洋の不思議な島~>
・ アフリカに近いマダガスカルで稲作が行われていることに驚いた。
・ 秘境のイメージが強かったが、こんなに人口が多い(2100万人)とは思わなかった。これだけ人が住んでいれば、自然環境の変化もありえること、と気付くことができた。
・ 多胡さんが風にあおられ、不時着するシーンにはらはらした。番組を引き締めるスパイスになっていた。
・ 行方がわからなくなった多胡さんをスタッフが探すシーンがリアルで、生きた映像だった。ドキュメントはこうありたい、と感じた。
【6】 次回日程(第51回・4月19日<金>)および課題番組について
(「Hello!フォト☆ラバーズ」)
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