放送番組審議会

BS朝日第32回 放送番組審議会議事録
BS朝日は、平成20年6月6日に、第32回放送番組審議会を開催しました。(2008.6.6)
開催日時 平成20年6月6日(金)午後12時55分-14時15分
開催場所 BS朝日8階大会議室
出席者

15名
出席委員:委員総数8名中8名
近藤龍夫委員長、若林覚副委員長、玉生弘昌委員、近藤大博委員、水口章委員、吉永春子委員、野村敦子委員、永澤征治委員

 

会社側出席者:8名
神村謙二社長、明石光司常務取締役編成制作局長、伊藤暢生取締役、岡田亮編成制作局長、川島保男編成制作部長、沖好朗・放送番組審議会事務局長、吉野実・放送番組審議会事務局担当、坂口由紀子プロデューサー、茂木あや香アシスタントプロデューサー

 

議題

課題番組「ニッポンの作り方」の諮問

講評

今回の課題番組「ニッポンの作り方」について審議

(1)
タイムリーな時事問題をトークを通じて分かりやすく伝えていて、構成もよい。上田さん含む3人のバランスも良い。総合的には「優れている」と評価した。
(2)
竹中氏は一部でシカゴボーイズ(フリードマンに代表される新自由主義者。格差を拡大させたと批判されている)という評価もあるが、番組としては着目点がよく、言葉の使い方もいい。最後に謎解きがあるというストーリー展開もよい。
(3)
大変よくできた番組で、分かりやすい。竹中流解決策を出している。上田氏の突っ込みよい。ただ、竹中PR、いわゆる「提灯番組」にならないよう、カウンターオピニオンの分量がもう少しあっていいのでは。
(4) 小泉―竹中の政策として行ってきた規制緩和の行き着いた先が現在の格差社会であり、国民は不景気のどん底で喘いでいる。なぜ今竹中氏の話を聞かなくてはならないのか。
(5)
竹中氏が好きか嫌いかで見方が分かれる。好きな人は見るだろうが、名前聞いただけで受け付けない人もいる。私はわかり易い番組だと思うが、現在の不況の原因は竹中ではないか、と考える人もいるだろう。
(6)
全体としてよい構成になっている。竹中氏は、経済学者で政治の経験があるので、経済に政治がどう関わっているのか語らせるにいい人選。ただ、自身の政治家としての実績を肯定的に話すので、そこには配慮が必要かと。上田氏はよく勉強しているが、もっと素人っぽい素朴な疑問も出してほしい。
(7)
竹中氏は話がうまい。選挙もくぐってきている。こういう人を起用するのは冒険。これに対するカウンターオピニオンが必要。相方の上田さんは相手の反応読むのがうまく、強い個性を消せる人。テンポのいいコンビだ。大きく成功する可能性のある番組。
(8) 竹中氏の語りは上手く、上田氏も余計なこと聞かない。呼吸の合ったよいコンビだ。テーマも面白く、毎回最初にキーワードを出して進める構成もわかり易い。ただ「竹中節」そのままだ。「これもひとつの見方」というところを出すべき。特に昨今の不況から、批判的に見る人も多いと思う。