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#49.50

現存12天守スペシャル 鉄壁防御!「惣構」&「石垣の城」誕生の秘密

見事な姿を今に伝える、奇跡の現存12天守。しかし、そんな魅力たっぷりの12の城が息を飲むような見事な姿を今に残せた秘密こそが、「鉄壁防御の城」であるということ。
現存12天守の中で、最北の地にある弘前城。幾つもの仕掛けで、敵を寄せ付けない難攻不落の城だが、弘前城の防御のカギを握っていたのが惣構だ。ただ単に城の中枢である本丸を守るのではなく、城を囲む町全体を計画的に開発し、「鉄壁防御の砦」にしてしまう防御システム。
そして石垣。石垣の技術が進歩することで、城はより守り堅固な要塞へと進化することができた。もともとは、織田信長が城に取り入れたといわれる石垣。そんな時代のニーズに応えたのが、多くの石積み職人を輩出した近江の国。今も残る石積み職人たちの町を訪ねる。
一方、石積み技術では遅れていたといわれる関東の城。そんな関東の石垣の城の歴史を覆すのが金山城。美しく積まれた見事な石垣の城に攻め入り、その謎に迫る。
惣構とは何だったのか? そして石垣とは何だったのか? 城を守るために、武将たちが編み出した工夫と独創的なアイデア。驚くほどの進化を遂げた「城の鉄壁防御の秘密」を解き明かす!