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#31

不屈の独眼竜 伊達政宗vs天下人 信長 秀吉 家康 野望実現の城

織田信長が武力による天下統一「天下布武」を高らかに宣言した時、時代は大きく変わった。信長34歳、豊臣秀吉31歳、德川家康25歳。そして、後に東北の覇者と呼ばれることになる伊達政宗は、まだ生まれたばかり。生まれてくるのが遅かったと評される武将・伊達政宗。この男があと20年早く生まれていたら、歴史は変わっていたはずだという。
安土城、大坂城、江戸城。いずれ劣らぬ天下の名城。天下人たちが次々に城を築く中で、伊達政宗が最後に選んだ本拠地が仙台。持てる力の全てを注ぎ込んだ作り上げた仙台城と城下町だ。百戦錬磨の武将、政宗の城は難攻不落。そして仙台の城下町もまた、戦いのための要塞(ようさい)都市でありながら文化の薫りが漂う、みやびな街だった。
そんな仙台からまるで時代の流れに逆らうかのように、生涯にわたって天下人に戦いを挑み続けた不屈の武将。中でも、最後の賭けといわれる「德川幕府転覆計画」の真相に迫る貴重な文献を、スペイン、そしてローマで発見! 驚くことに仙台でキリシタン騎士団を結成!? 残された資料から探る政宗の野望、そこに書かれていたこととは…。
最後の最後まで、天下人になる野望を捨てることがなかった伊達政宗。そんな政宗の“野望実現のための城と城下町”の秘密を、城案内人・篠井英介が探る!