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#27

高虎vs官兵衛 難攻不落! 瀬戸内の海城 高松城 今治城

瀬戸内海を制する者は西国を制する―。穏やかで美しい景色を生み出す瀬戸内海だが、実は重要な戦略拠点。瀬戸内の制海権をめぐって、数々の戦いが繰り広げられた。
そんな瀬戸内海の西部をにらむ位置に建つ「今治城」。城を建てたのは、“築城の名手”と呼ばれた藤堂高虎だ。一見、たやすく攻略できそうな城郭は、高虎が仕掛けたわな。まるで水に浮かんでいるように見える城だが、実は極めて難攻不落だった。
そしてもうひとり、“築城の名手”と呼ばれた黒田官兵衛が深く関わった、瀬戸内海の東部をにらむ「高松城」。波間に浮かぶ要塞(ようさい)とたたえられた城は、新しい時代の象徴となる海城。大海原を城の内部に取り込むという設計は、画期的なものだった。
高虎vs官兵衛。奇しくも2人の築城の名手が目を付けた「瀬戸内海の制海権を握るための城」。そんな海城はどんな城で、そこにはどんな秘密が隠されていたのか? 城案内人・篠井英介が、難攻不落の海城の謎を徹底解明していく!