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#16

天下獲り!家康“秘密計画”の謎 名古屋城 伊賀上野城

関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康でしたが、天下はまだ家康のものにはなっていませんでした。厄介なのが大阪城に居座る、秀吉の後継者である秀頼の存在。
そこで家康は、秀頼の動きを封じ込め、いざ決戦となれば、戦の拠点となる城、名付けて“大坂城包囲網”の城の整備を進めて行きます。

大坂城包囲網の象徴として建てられたのが名古屋城。天守の規模と美しさの両面で、豊臣の大坂城を遥かに凌駕することが使命とされた城は、巨大にして華麗。家康自らが、全国の有力武将たちに命じて城普請を進めました。

いっぽうで、いざ戦となって形勢が不利となった時、いったん家康が籠城して陣営を立て直すための秘密基地と想定されていたのが伊賀上野城。腹心だった藤堂高虎が建てた城には、数々の巧妙な仕掛けが施され、かつ日本最大級の高さを誇る、堅固な石垣が築かれていたのです。

天下獲り!家康“秘密計画”の謎を解明して行きます。