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#12

激戦!東北の城 戊辰戦争の悲劇 会津若松城・白河小峰城・二本松城

新しい日本と古い日本が、正面から激突した戊辰戦争。
怒涛の進軍を続ける新政府軍は江戸にまで迫りましたが、德川幕府は戦うことなく江戸城は無血開城。確かに時代が新しく変わったことを国中に知らしめるために、新政府軍には派手に攻め落とす、新たな生贄が必要となりました。
この時、新政府軍と対峙していたのは奥羽越列藩同盟。奥羽越列藩同盟の城を目指して、新政府軍は北上を始めたのです。

まずは白河小峰城、東北の玄関口にある要の城。難攻不落の名城と呼ばれた城でしたが、新政府軍の近代兵器の力で、一気に攻め落とされてしまいます。
この戦いで炎上した城は、1991年に木造建築で復元されました。
さらに二本松城。多くの大人たちが出陣してしまった後の城を守る少年兵たちは、新政府軍の攻撃を受け、悲惨な最期を遂げました。

そして、最後に残された攻撃目標である会津若松城。
ここでもまた、少年兵である白虎隊が非業の最期を迎えます。
この時、時代遅れと言われようが、厳格な武士道を守り続けていた会津藩。
城を守った美しき武士道は、いまも会津の地に受け継がれているのです。